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【朝ドラ舞台地コラボ】福島の桃を使ったクラフトビールが気仙沼で完成!
福島×気仙沼のブルワリーが共同開発した「Squeezy Peach」特集 vol.1
今年5月、「おかえりモネ」(現在放送中)の宮城県気仙沼市と登米市、そして「あまちゃん」(2013年放送)の岩手県久慈市、「エール」(2020年放送)の福島県福島市が広域で連携する「おかえりプロジェクト」が気仙沼市で発表されました。
今回は、この4市連携をきっかけに生まれた気仙沼と福島の人気ブルワリー(醸造所)によるコラボレーション、そして、桃のクラフトビール「Squeezy Peach」が誕生するまでを、プロジェクト担当者の視点で詳しくご紹介していきます。(文:三廻部 麻衣)
目次
東北の朝ドラ舞台地がクラフトビールで繋がる
DMO福島市観光コンベンション協会の事業の一環として、東北の朝ドラ舞台地が繋がり、福島市の桃のポテンシャルの高さを発信することを目的に生まれた今回のプロジェクト。
気仙沼市の人気ブルワリー「BLACK TIDE BREWING(ブラック タイド ブリューイング、以下BTB)」 と福島市大笹生で米農家のカトウファームが営むブルワリー「Yellow Beer Works(イエロービアワークス、以下YBW)」がコラボレーションし、旬の福島の桃を使ったクラフトビールを共同開発しました。東北の魅力をさまざまなアプローチで発信している「Tregion株式会社(トレジオン)」が全体のプロデュースを担当しています。
業務用は、1日で1,200本が完売!桃ビールの秘めた可能性
一般販売に先駆けてリリースした業務用は、あっという間に1,200本が完売。
BTB担当者の分析によると、「今回、コラボビールという限定感に加え、国産桃を使ったビールを好む『桃ハンター』が全国に多数いることから、このような速度で完売したのでは」とのことでした。
桃ビールを一躍メジャーにしたのは、大阪の箕面(みのう)ビールと言われています。「桃ヴァイツェン」という商品を販売しており、『桃=キャッチーで、苦くないビール』というイメージ付けをしてくれているところも大きな要因のようです。
2020年に生まれた、東北でも注目のブルワリー
気仙沼BTB、そして、福島YBW。どちらも2020年に新しくできた、注目のブルワリー(醸造所)です。
気仙沼の人々と共に、世界に誇るクラフトビール創りを目指すBTBは、クラフトビールファンの間でも当初から話題になっていました。ブルワリーは気仙沼内湾エリアにあり、港町の突き抜けるような爽やかさを感じられます。
そして、米農家のカトウファームが手掛ける、福島YBW。今回は、クラフトビールの大切な原料となる桃の手配・加工も担当、加工場が併設されている強みを存分に活かしていました。福島市観光ノートでは、YBW版「Squeezy Peach」の販売開始(9月中予定)に合わせ、ブルワリーについて詳しくご紹介する予定です。こちらも、どうぞお楽しみに。
「Squeezy Peach」が生まれるまで
2ヶ月前から始まった今回のプロジェクト。コンセプト決め、クラフトビールのレシピ考案、デザインや商品名の検討など、オンラインでの打合せを重ねてきました。
そして、福島市の桃をたっぷりと使いその存在を十分に感じられる、夏にピッタリのスッキリとキレの良い「Squeezy Peach」のコンセプトが決定。それぞれのブルワリーで同じレシピを使ったクラフトビールの醸造に向けて、準備が始まりました。
そして、7月20日にチームメンバーが気仙沼に全員集合し、BTB版「Squeezy Peach」を一緒に仕込みました。
元々、繋がりのあった気仙沼BTBと福島YBW。今回のプロジェクトを機にさらに関係が深まり、互いに学び合う姿がとても印象的でした。地域が繋がり、それぞれの特色を活かしたコラボレーションは、これからますます広がっていくことでしょう。
まるで桃を絞ったような果汁感「Squeezy Peach」の完成
そして、いよいよ完成したBTBの「Squeezy Peach」。8/28(土)から、店頭(缶販売のみ)とオンラインでの販売がスタートしました。
詳しくは、BTB公式ホームページをご参照ください。
福島市産の桃(あかつき&白凰)をふんだんに使い、桃のジューシーさや優しい甘みが感じられる「Squeezy Peach」
〜 Collaboration with Fukushima 〜 商品情報
【 Squeezy Peach 】Cans Only
Style : Peach Milk Ale | ABV : 6.0% | Bitterness : Low
《MALT》Pilsner, Oat
《HOP》Mandarina Bavaria
《SPECIAL》 Peach, Lactose
※数量限定、売り切れ次第終了となります。
※今後、福島市内の小売店でも数量限定で販売予定です。(販売場所・時期等、未定)
東北の朝ドラ舞台地が繋がり、クラフトビールを通じて福島のポテンシャルを発信する「Tohoku Collaboration Fukushima&Kesennuma」今後のプロジェクトの動向にも、是非ご注目ください。