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美味しい桃は「お尻」が違う?! 果樹園で聞く桃の見分け方

美味しさケタ違い。福島の桃を楽しもう!

平年より1週間以上早く梅雨が明け、いよいよ福島の桃のシーズンがやってきました!スーパーや直売所で桃が並ぶと同時に、観光果樹園では大人気の桃狩りがスタートしていますね。

フルーツ王国福島のメイン果物でもある桃は、その生産量は全国2位。ですが、桃の消費量は断トツの全国No.1!なんと全国平均の約7倍以上の桃を、福島県民は食べているんです。

そんな地元の人たちが愛してやまない福島の桃、その理由はやっぱり採れたての完熟桃の美味しさにあるのではないでしょうか?

今回は、テレビやメディアでもよく見かける福島市飯坂町にある、まるせい果樹園さんにお邪魔し、2021年の桃の生育状況と共に、桃狩りのコツ、美味しい桃の見つけ方、そして桃狩りの醍醐味を伺ってきました!

遅霜の影響を跳ね除けて

「まるせい果樹園」の但木智子さん

今年は春先に暖かい日が続いて果樹の開花が早かった分、遅霜の影響を受け“実がならない”という深刻な被害を受けたていた桃たち。(花が咲いた後に氷点下まで冷え込むと、めしべが凍ってしまい実がならなくなる恐れがあるのだそうです)

そんな中でも収穫に向けて色々な作業をされてきた「まるせい果樹園」の但木智子さんに今年の桃の生育状況を伺ったところ「霜の被害はありましたが、その後は天気や雨量にも恵まれたこともあり、大きくて甘い桃が順調に育っています!」とのこと。

どんな厳しい気象条件の中でも、手間ひま・愛情をかけながらこの1年間育ててきた桃たちが、赤くて甘く実ってようやく収穫を迎えられる喜びを語ってくれました。

だから桃狩りはやめられない!ケタ違いの美味しさの秘密は…

そんな甘くて美味しい採れたての桃を堪能できるのが、福島の桃狩り!なのですが、スーパーで買って食べる桃と何が違うの?と思いますよね?

一般的にスーパー等に並んでいる桃は、完熟する前に収穫された桃です。どうしても店頭に並ぶまでに時間がかかる為、早めに収穫する必要があります。それに対して桃狩りの桃は、直前まで太陽の光をいっぱい浴びて木の上で完熟を迎えた桃なので、甘くてジューシーで、濃厚な味わいの桃を楽しむことができるんです。

美味しい桃は「お尻」が違う!

桃はとてもデリケートな果物で、指先で表面を押しただけでも痕が黒ずんでしまい、力づくで採ると桃を傷めてしまう可能性もあります。

そこで、桃狩りのコツや美味しい桃の見分け方を、但木さんに教えて頂きました!

①太陽の光をたっぷり浴びている桃を見つけるべし

桃は太陽の光をたっぷり浴びた果実から熟していくので、葉で隠れていない高い位置の桃が狙い目です!桃狩りでは園内に脚立が準備してあるかと思いますので、活用して高い枝に実っている桃を探してみましょう!

下の部分に実っている桃も赤くなっていますが、これは下に敷いている反射シートからの照り返しの影響が大きいそう。そちらも美味しいのですが、やはり直接の太陽の恵には勝てないようです。

②お尻の部分を見るべし

美味しい完熟桃の見極めるポイントは、お尻の部分をチェックすること!(枝と繋がっていた方がお尻です)そこが、少し柔らかそうにへこんでいる桃が完熟した美味しい桃なんだそうです。上から覗き込むのがポイントですね!

桃を取る際は、片手で枝をつかみ、もう片方の手で実を優しく包み込むように握ります。そのまま桃を左上や右上にクルッとひねるように回すと、道具や経験がなくても簡単に取ることができます。

果樹園では包丁が用意されていますので、その場で採りたての桃を食べることができます。

完熟した桃は手で皮を剥けたりもしますが、せっかくですので皮ごとかぶりつくのもオススメです!桃は皮と実の間が美味しさと栄養がつまっていますので、是非豪快にお楽しみください。

桃狩りの醍醐味

桃がどんな風に実っているのかなんとなくはわかっていても、実際に畑に行ってみると、新しい発見が必ずあるものです。

今回取材を終えて桃の美味しさに感動したと同時に、異常気象と言われるような暑さ・寒さの厳しい気象環境が続いた中で、こうして完熟し、私たちの口に入るまで元気に育ってくれたことがいかに有難いことであり、感謝すべきことなのか、改めて考えさせられました。

これから秋にかけて「暁星」「あかつき」「川中島白桃」「ゆうぞら」等々、色々な品種を楽しむことができる福島の桃。各農園、コロナ対策をしっかり講じ、安心して桃狩りを楽しめるよう準備されています。

マナーを守りながら、とびっきり美味しい完熟桃をご堪能ください。

マキとチヒロの桃狩り動画もどうぞ!

番匠亜沙美

レギュラーライター / 動画クリエイター

番匠亜沙美

仙台市出身。出産を機に時間や場所に縛られない仕事がしたいと、2016年に介護職から一転、未経験ながらフリーライターの活動を開始。2018年に福島市に転居、2020年公募で観光ノートのライターとなる。YouTubeチーム発足後は動画編集やサムネ制作、DTPなど幅広く活動。相手の立場にたった感受性豊かなコンテンツ制作を目指している。

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