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「第11回ロケーションジャパン大賞」朝ドラ「エール」で福島市が準グランプリ!
福島市をあげての応援体制やおもてなしが高評価
ロケーションジャパン大賞「エール」が準グランプリ
第11回ロケーションジャパン大賞の発表が2021年2月18日に行われ、福島市は NHK連続テレビ小説「エール」で準グランプリを獲得しました!
「ロケーションジャパン大賞」とは、雑誌「ロケーションジャパン」が主催するもので、
①6000名の読者による支持率
②ロケ地行楽度
③撮影サポート
④地域の変化
この4つの指標をもとに決定されるもので、福島市と連続テレビ小説「エール」は28作品の映画やドラマとともに昨年11月にノミネートされていました。
本来なら福島市ロケツーリズム推進会議の代表メンバーが東京で開催の授賞式に参加する予定でしたが、時節柄オンライン(ズーム)での参加となりました。
福島市をあげてのサポート体制が高評価
「半沢直樹」「男はつらいよ おかえり寅さん」などそうそうたるノミネート作品の中で、福島市と連続テレビ小説「エール」が準グランプリに選ばれましたが、その選定のポイントとしては、
①まち全体でのロケ誘致体制
②作品による観光消費は推定8億円
③撮影前後での制作者へのサポート
があげられました。
ラッピングバス、「エール」や古関裕而さんの展示、地元ボランティアの協力など、福島市全体でドラマを盛り上げようとしたことが高く評価された点でした。朝ドラ「エール」の感動もまださめやらぬうちの受賞、福島市民の誇りですね。
台風にもかかわらずロケを敢行した理由
連続テレビ小説「エール」制作統括の土屋勝裕さんはこのようにコメントしています。
「個人的に、初めて連続テレビ小説に関わったのが福島が舞台の『ひまわり』という作品で、そのときに大変お世話になりその後も福島のみなさんと交流があったので、自分がまた朝ドラをやるとなった時に恩返しがしたいという気持ちがありました。復興10年の節目ということやオリンピックイヤーということもあり福島市で何かできないかと考えていたときに古関裕而さんを題材にしたドラマを制作することになって、その願いが叶うことになりました。
撮影が始まった2019年は台風19号が来て、阿武隈川が氾濫し大雨がザーザー降っていて、土砂降りの中エキストラのみなさんにも最後までご協力いただいて撮影しました。途中で阿武隈川が氾濫して被災された方も多く、そんなところで本当にロケをしていいのかとも思いましたが、地域の方から「災害があって、ロケまでなくなったら何を楽しみにすればいいの」と言われたんです。
災害があったところでのロケはこちらも慎重にならざるをえなかったのですが、地域の方が歓迎してくださったので、その後もできるだけ行くようにしていました。
2020年に入ってからはコロナで本当に行くことが難しくなってしまったんですが、それでも地元のみなさんが応援してくださったことで作品としても盛り上がりました。
ロケの間に紅葉漬けの差し入れをいただいたんですが、それが本当に美味しくて、炊き出しのみなさんにも本当にお礼を申し上げたいです」
「次はグランプリを」
福島市の木幡浩市長は授賞式でこのようにコメントしました。
「連続テレビ小説『エール』はNHKのみなさんはもちろん、全国の都市のみなさんから応援をいただいて実現しました。『古関裕而づくし』『エールづくし』のまちづくりをしてきたことが評価いただいた点だと思っています。福島市には『エール』のタイトルバックのような美しい自然や古民家、レトロで怪しげな飲み屋街など豊富なロケシーンがあります。この『エール』で培われたノウハウを生かし、福島のロケツーリズムを官民一体となって推進し、ますます熱いロケ支援を行って、次はグランプリを取りたいと思います。ぜひ福島市をロケ地として使ってください。このたびはありがとうございました。
ロケができたことは福島市の誇り
まだまだ「エールロス」の声が聞かれる福島市民には、嬉しいお知らせになりました。
実は私(佐藤いく子)は「エール」ロケのおもてなしのお手伝いをさせていただくという幸運に恵まれました。主人公のモデルとなった古関裕而さんの大好物「紅葉漬け」のおにぎりを美味しそうに頬張る出演者やスタッフのみなさんを見て「おもてなしっていいものだなあ」と感じていましたので、NHK制作統括の土屋さんのコメントをお聞きして、ロケの支援の仕方は間違っていなかったのだと思いました。
また周囲にはロケに参加した人がたくさんいます。作品制作に協力できるのが嬉しかったという人ばかり。好奇心旺盛だけど待ち時間などがあってもじっと待っていられる福島市民の気質はロケにぴったりなのかもしれません。
福島市には海はありませんが、雄大な山や悠然と流れる川、古い神社仏閣や街並みなどさまざまなロケに適した場所がたくさんあります。今後も福島市挙げてロケを誘致して作品を盛り上げていけるよう、一福島市民として応援していこうと思っています。