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【ふくしま御朱印めぐり】Vol.2 中野不動尊 大正寺

御朱印ガイドと勇壮な「水行(みずぎょう)」のご案内

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

御朱印とは、神社や寺院で頂く墨書きと押印のこと。多くは、寺社名と御本尊・御祭神名や日付が墨書きされ、朱色で押印されています。
【ふくしま御朱印めぐり】では、福島市で御朱印を頂くことができる神社や寺院をご紹介していきます。また、御朱印を拝受した後に行ける近くのカフェなども併せてご案内します。

2回目は福島市飯坂町中野にある「中野不動尊」。「日本三大不動尊」のひとつで、開かれてから830年余りという由緒あるお不動様です。かつて修験者が修行の間に寝泊まりしたという洞窟が今に残り、秘境に来たような佇まいで多くの人を惹きつける名所です。
訪れたのは2020年12月。雪で綿帽子を被ったようなお堂が美しい中野不動尊で、御朱印をいただいてきました。 まずは参拝前に入り口の「御朱印受所」に御朱印帳をお預けしましょう。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

お参り前にお預けするとスムーズに受け取れます。直書きも奉書紙もどちらも受け付けていただけます。

山に映える真っ赤な「大日堂」

まずはお不動様にお参りです。開山800年を記念して建てられたという朱色の「大日堂」は、境内ですぐに目につくお堂です。中には大日如来が祀られていますが、お目見えするのは20年に一度。お堂の内部の美しい装飾も見逃せません。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

ひときわ目立つ「大日堂」。冬には雪との見事なコントラストが楽しめます。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

大日如来は2020年に御開帳があったばかりで、次に姿を見ることができるのは2040年。待ち遠しいですね。

ちょっと探検気分?洞窟めぐりで三十六童子をお参りしよう

中野不動尊の名物ともいえるのが洞窟。かつて修験者たちが山で修業をしていたときに「おこもり」するために作ったと言われています。「大日堂」の下にある「顕霊門」はその洞窟への入り口です。
祀られている童子は不動明王の弟子たちで36体あります。入り口でロウソク(50円)を購入して灯しながらのお参りがオススメです。洞窟内は滑ることがあるので足元に気を付けてください。また古い時代に作られていて天井が低いところもあるので頭上にもご注意の上、過去の修験者たちに想いを馳せながら厳かな気持ちでお参りしましょう。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

「顕霊門」は「大日堂」の下層にあり、この門が洞窟への入り口のひとつです。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

「顕霊門」正面。左半分は古い時代のものがそのまま残されていて、右半分は昭和の時代に掘られたもの。ロウソク(1本50円)はここで購入できます。

身も心も引き締まる!「歳祭り」の水行(みずぎょう)

「大日堂」の隣には水が絶えず流れ落ちる滝があります。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

「大日堂」の隣にある「不動滝」。見ていると心が洗われるよう。

この「不動滝」はかつて、修験者が水行をした場所で、今も2月の「歳祭り」で水行が行われています。参加者が白装束に身を包んで冷たい滝の水を浴びる勇壮な水行は見ごたえ充分ですが、この水行にのぞむのは一般の方々なのです。

過去にこの水行に参加したことのある福島市在住の会社員・星一道さんにお話をお聞きしました。

「水行は正直かなり冷たくてきついです。でも、その辛さに耐え、煩悩が洗い流されるからこそ、普段の生活の楽しさや有難さを身に染みて感じることができるような気がします。自分たちが水に入っているのは10分程度ですが、副住職が長時間水の中でお経を唱えていて、その姿に励まされ、とても有難いと思いました。」

 御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

 御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

過酷な水行は得るものも大きいそう(星一道さん提供)

装束やわらじなど水行に必要なものはすべて用意されており、終了後は仮設のお風呂で温まって帰ることができるそうですが、2021年は新型コロナウィルスの影響で参加者を減らさざるを得ないため、一般参加者の募集はしていないということです。

2022年の水行は、2月23日と28日

2022年は2月23日(水・祝)28日(月)の2回、水行が行われます。新型コロナウィルス感染症対策を徹底しての開催です。
勇ましい「水行」を見れば、コロナを跳ね返す力をもらえるかもしれませんね。

歳祭り「水行」

2022年2月23(水・祝)・28日(月)
午前9時から
※入場無料
※新型コロナウィルス感染症対策のため、入場の際には指示に従ってください。

参拝後にほっと一息、茶屋「かもしか庵」

参拝を終えたら境内にある茶屋「かもしか庵」でぜひ一休みを。「十貴茶(とうきちゃ)」という薬草茶を用意して参拝客を迎えてくれる無料で利用できる休憩所です。隣にはお手洗いも完備して、夏は涼しく冬は暖かく参拝客をもてなしてくれます。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

中野不動尊を開いた恵明道人は一匹のかもしかに導かれてこの山に入ったと伝わっており、そのエピソードから名付けられたのが茶屋「かもしか庵」。

店内では食事をすることもできますが、冬のおススメは温かい麺類。中でも「びっくりきつねうどん」は人気メニューで、本当にびっくりするような大きなお揚げがど~んと載っているうどんです。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

「びっくりきつねうどん」は660円。そばもあります。

他にも味噌おでん(350円)や醤油ラーメン(600円)などの定番メニューや、秋冬限定の「白玉しるこ(400円)」「いも煮だんご汁(400円・土日祝のみ)」など、ほっと温まれる食事もあって、どれを選んだらいいか迷ってしまいそうです。
また、お土産品もありますので、一休みしながら店内を見てみてはいかがでしょうか。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

クリアファイル(1枚200円)などオリジナルグッズもたくさん。水行の行われる日も通常営業。

御朱印の受け取り

お参りをし、茶屋で一息ついたら御朱印を受け取りにいきましょう。山の中のお不動様にふさわしい、直書きの力強い御朱印です。

御朱印 福島市 中野不動尊 水行 滝行

中野不動尊では、ご紹介した水行の他にも1年を通してさまざまな行事を行っています。また交通安全などのご祈祷も行っています。山の中にたたずむお不動様にお参りして、御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか。

中野不動尊 大正寺Data

住所 〒960-0261 福島県福島市飯坂町中野字堰坂28
電話番号 024-542-2100
ホームページ https://nakanofudouson.jp/
開扉時間 8:30~17:00(10月中旬~12月は16:00まで)
休日 年中無休
入場料 無料
駐車場 有り(無料)

御朱印Data

御朱印の種類 直書き・直筆
朱印料 300円
受付時間 8:30~17:00(10月中旬~12月は16:00まで)
受付場所 御朱印受所(入口にある総受所)
※直書きをお願いする場合は、お参りの前に御朱印受所に御朱印帳をお預けしましょう。
※御朱印は記念スタンプではありません。お参りをし、厳かな気分で授かりましょう。

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