掲載日 /
密を避けて安全確実に参拝!飯坂町「うそかえ祭」2021年参拝ガイド
大人気のお祭り、混雑を避ける方法
県民割(福島県宿泊支援制度)ついては、新規予約申込みを令和3年2月7日まで、一時停止しております。詳しくはこちらでご確認ください。(1月13日9:00更新)
飯坂町の「うそかえ祭」といえば、期間中に15万人もの人が訪れる、福島市有数のお祭り。2021年は1月14日(木)~17日(日)に開催されることが決定しましたが、人気のお祭りということで、やはり気になるところは新型コロナウィルス感染症。「密を避ける」をキーワードに、スムーズにお参りをして飯坂を楽しむ方法をご紹介しましょう。
※(12月27日更新)福島市では新型コロナウイルス感染者が増えており、「警戒レベル4」となっています。参拝される方は感染症対策を十分に講じた上で行って下さい。ご協力感謝いたします。
目次
うそかえ祭って?1年間の厄災や凶事を「嘘」に変えてしまう「鷽(うそ)」
「うそかえ」は、菅原道真を祀っている各地の神社で行われているお祭りですが、福島市飯坂町西根神社の境内にある「高畑天満宮(たかはたてんまんぐう)」で行われている「うそかえ祭」は東北・北海道では唯一のうそかえ祭です。
鳥の「鷽(うそ)」が「嘘(うそ)」に通じることから、木彫りの「鷽鳥(うそどり)」を授かることで、1年間に起こった疫病などの凶事を「嘘」とし、今年は吉に「とり」変えてしまおうというお祭りです。この「鷽鳥(うそどり)」はうそかえ祭の時にしか授かることができないため、毎年大勢の人が吉を求めて訪れ大変混雑します。
「鷽(うそ)」を授かって今年のコロナ禍を「嘘」に変えてしまいたい、そんな願いを込めて、これからご紹介する「密」を避けてのお参りをしてみてはいかがでしょうか。
傘を持参して「密」を避けよう
「どんなコロナ対策をしていますか?」
西根神社にどのような対策をとっているのかお聞きしてみました。
まず境内の各所に手指消毒用のアルコールを配し、室内は紫外線でウイルスを死滅される装置を導入し換気もしっかり行いますとのこと。参拝の際は必ずマスクを着用し、境内では距離を置いて並ぶよう警備員の指示に従って欲しいと呼びかけています。
また距離を置く方法として、傘の持参を呼びかけています。自然と他の人との距離がとれるため、参拝客に持参した傘をさしてもらいたいとのこと。1月はちょうど雪が降りやすい時期なので傘を持参して、雪対策とソーシャルディスタンスに役立てましょう。
一方で、事前に手指の消毒をしてもらう対策を行うので、お参りの際に鳴らす鈴は外さず、甘酒のふるまいも使い捨ての紙コップを利用して例年通り行いたいということでした。しっかり消毒をして、1年の厄災を祓いましょう。
「空いている時間帯はありますか?」
開催中4日間は例年参拝者が途切れることはほぼありません。特に初日は朝から夜まで大変混雑します。西根神社によると例年比較的待ち時間を少なくお参りできるのは、2日目以降の18:00~19:00くらいとのこと。その時間に合わせてみるといいかもしれませんね。
「駐車場はありますか?」
臨時駐車場はもうけますが、例年大混雑で駐車場待ちに長い時間を要することが多くなります。福島交通飯坂線の利用または飯坂温泉の宿泊プランをおすすめしたいとのことでした。
ではその、福島交通飯坂線と飯坂温泉の宿泊プランについてご紹介していきましょう。
電車移動で「密」を回避しよう
「うそかえ祭」のための車の「密」=大渋滞は福島市民にはすっかりお馴染みになってしまいましたが、その「密」を避けるには西根神社もおすすめしているように飯坂電車が一番!うそかえ祭の4日間は、1日乗り放題のお得な「飯坂温泉イベントきっぷ」が発売されます。電車に乗って飯坂温泉駅まで行けば、歩いて10分弱で西根神社に到着しますよ。途中でお茶したりお土産を買ったり、そんな楽しみができるのも徒歩ならではです。
運行している福島交通株式会社鉄道部長の三浦賢一さんにどんなコロナ対策を取っているのかお聞きしました。
「飯坂線の車両は毎日次亜塩素酸で消毒し、乗務員は出勤前と乗車前に検温をして健康管理をしています。有人駅にはアルコール消毒薬が置いてあるのでご利用ください。また換気のため一車両に二か所、窓を開けて運行しています。寒いですが、感染対策のためですので、ご理解ください。」
とのことでした。コロナ対策も万全な飯坂電車に乗れば、渋滞を避けてスムーズにお参りできますね。
飯坂温泉イベントきっぷ
料 金 | 大人520円 小人260円 ※当日は1日乗り放題 |
---|---|
発売駅 | 福島駅・桜水駅 ※途中の無人駅から乗った場合は飯坂温泉駅で清算できます。車内で乗務員に声を掛けられた場合は、「飯坂温泉イベントきっぷ」を利用したい旨をお話しください。 |
時刻表 | https://ii-den.jp/time/index.php |
旅館に泊まって「密」なく飯坂温泉を満喫!
「うそかえ祭」の「密」は車の渋滞だけではありません。境内に到着してお参りを済ませてから木彫りの「鷽鳥(うそどり)」を授かるのですが、ここでも行列ができてしまいます。それだけたくさんの人が吉を求めているということですね。
その「密」を避けてお参りし、ゆ~ったり飯坂温泉を楽しむなら「うそかえ祭と飯坂温泉 宿泊・日帰りプラン」が一番!なんと木彫りの「鷽鳥」が予約でき、旅館で確実に受け取ることができるという素晴らしいプランなんです。
飯坂温泉旅館協同組合で企画委員会の担当をされている「祭屋湯左衛門(まつりやゆざえもん)」代表取締役・柳沼公貴(やぎぬまこうき)さんにお話を伺いました。
「このプランは、お客様が渋滞に巻き込まれないよう、また、開催期間中の土日を中心に「鷽鳥」がなくなってしまうことがあるため、せっかく来てくださったお客様に確実に「鷽鳥」を手に入れてもらうために考えられたものです。」
え!?「鷽鳥」は品切れになってしまうことがあるんですね。せっかく並んで待っていても手に入れられないことがあるなんて。
「令和3年1月9日までにご予約いただければ、確実に鷽鳥を確保します。お渡しのタイミングは旅館によって違うのですが、当館ではチェックアウト時にお渡ししています。ただ、必ず西根神社にお参りに行ってくださるようにお願いしています。」
鷽鳥は確実に手に入れられるとしても神社までの渋滞に巻き込まれてしまうのは仕方ないのでしょうか…。
「旅館によっては西根神社から歩いて10分程度のところも多いですし、当館では神社の近くまで、裏側のほうですがお送りしています。」
とのこと。それなら電車で飯坂温泉まで来ても、旅館からの交通手段を心配しなくていいですね。神社から飯坂温泉駅までは徒歩10分。帰りは歩きながら買い物を楽しんでいるうちにあっという間に着いてしまいますよ。
一泊二食付きの宿泊プランに加え、昼食と入浴付きの日帰りプランもあります。確実に「鷽鳥」を授かって温泉も楽しめちゃう、このプランを利用しない手はありませんね!
飯坂温泉の旅館は、検温・消毒などのコロナ対策を徹底して行っており、食事を個室でとれるところもあるそうです。また「Go toトラベル」や東北6県+新潟県の人が利用できる「県民割」が適用になる旅館もあるそうです。詳しくは、飯坂温泉観光協会または各旅館にお問合せください。
最後に柳沼さんは
「おいでになるお客様にお願いがあります。入館後も廊下など公共の場所ではマスクの着用をお願いしています。旅館も地元の人もお客様も感染対策をしっかりすることで、お互いに安心してお祭りや温泉を楽しむことができますので、ご理解とご協力をお願いします。」
とのことでした。ご利用になる方にはぜひともお願いしたいところです。
お問合せ | 飯坂温泉観光協会・飯坂温泉旅館協同組合 024-542-4241 |
---|---|
お申込み | うそかえ祭りと飯坂温泉宿泊・日帰りプランチラシ |
飯坂温泉ならではのお土産を手に入れよう
西根神社の近くでおすすめのお土産をご紹介します。西根神社から飯坂温泉駅までのルート上にありますので、お参りが終わったら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
絶品!どら焼き専用あんこ使用のどら焼きで疫病退散
豊嶋屋 本店は、地元飯坂をはじめ、福島市民に愛される和菓子と洋菓子のお店で特にどら焼きが美味しいので有名です。なぜ美味しいのか、それは北海道十勝産小豆を100%使用…ここまでならよくあるお話かもしれませんが、豊嶋屋ではどら焼き専用にあんこを作っているんです。粒とこしの中間のような程よい甘さのあんこを一つ一つ手作業で丁寧につめています。手間はかかりますが、美味しいうちに食べてもらうためにその日に売り切る数だけを作っているそう。「鷽(うそ)」の焼き印を押した「うそどら」のほか、今は疫病退散の願いを込めた「アマビエどらやき」が人気を集めています。
「おばあちゃん手作りスイートポテト」は、その名の通り女将さんのお母さま直伝のスイートポテト。ほっくり系さつまいも「紅あづま」を100%使い、素材そのものの味を楽しめる素朴なお菓子で、特に秋冬に人気の商品だそうです。 豊嶋屋 本店は西根神社から徒歩3分です。「うそかえ祭」中は西根神社の境内にも出店しますよ!参拝のお土産にぜひどうぞ。
豊嶋屋 本店 | 〒960-0211 福島県福島市飯坂町湯野橋本15-4 024-542-3521 |
---|---|
営業時間 | 通常9:00~18:00 うそかえ祭開催日は9:00~18:00 無休 |
ホームページ | https://www.usodora-toshimaya.jp/ |
こだわりの「ラヂウム玉子」を阿部留商店で
ラジウム玉子の絵が描いてあるTシャツ=「ラヂT」でも有名な阿部留商店。あれ?「ラジウム玉子」?「ラヂウム玉子」?どちらが正しいんでしょう?阿部留商店の奥田健さんによると、それは単なるかなづかいの違いでどちらも間違いではなく、「ラヂウム」と表記しているお店は、「ヂ」を「ジ」と表記する現代かなづかいになる前から作っているところなのだとか。歴史ある阿部留商店のラヂウム玉子が美味しい理由の1つは、飯坂温泉の天然の源泉かけ流しのお湯に入れているから。お湯をためた湯船にいれるのではなく、水を足したり加温したりしていない源泉かけ流しのお湯に入れているので、臭みが少なく美味しいラヂウム玉子ができるのです。また、白と赤の玉子にもこだわりが。玉子は契約養鶏場で育てられた鶏が生んだもので、特に赤いラヂウム玉子は有機質の特別な餌を与えて育てています。美味しいラヂウム玉子を食べてもらいたい阿部留さんの熱意が込められているんですね。
2021年は丑年ということで、会津地方の民芸品「赤べこ」とコラボした「ラヂベコ」も販売中。奥田さんは「ラヂT」や「ラヂベコ」を作った思いを「ラヂウム玉子を次の世代につないでいきたいという思いから作りました。ラヂTは特に若い世代に人気です。ラヂベコにはコロナ渦で苦しんでいる今ですから、疫病退散の思いを込めました。」と教えてくださいました。ラヂベコは3種類。お得な3色セットもありますよ。
阿部留商店は、西根神社と飯坂温泉駅のちょうど中間地点あたりにあります。飯坂温泉名物ラヂウム玉子をお土産にぜひどうぞ。
阿部留商店 | 〒960-0211 福島県福島市飯坂町湯野橋本5 024-542-2680 |
---|---|
営業時間 | 8:00~19:00 火曜日定休 |
ホームページ | https://abetome.com/ |
2021年の「うそかえ祭」は「密」を避けて、飯坂温泉でのんびり日ごろの疲れを癒しながら、疫病も厄災も「嘘」に変えてしまいましょう。飯坂温泉の宿泊プラン・日帰りプランは満室になり次第終了となりますので、早めにお申し込みすることをおすすめします。
【取材協力】西根神社・飯坂温泉観光協会・飯坂温泉旅館協同組合・福島交通株式会社 【取材/撮影】佐藤いく子