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福島の桃への想いに触れる「農作業&桃畑でアフタヌーンティー」を体験

農作業のあとは桃畑の中でティータイム! 福島の桃をまるごと楽しむ贅沢な体験ツアー

「えっ、桃畑でアフタヌーンティー?
そんな声が聞こえてきそうな、ちょっと珍しくて心ときめくモニター体験に参加してきました。

舞台は、福島市のマルショウ果樹園。ピンクに染まり始めた桃の木の下で過ごす時間は、非日常の特別なひとときでした。
農家さんに教えてもらいながら農作業を体験し、その合間には焼き芋や焼きりんごのあたたかいふるまいも。そして最後に待っていたのは、桃畑の中でのティータイム!

春の福島をまるごと味わえる、贅沢な体験をご紹介します。

実を育てるために、あえて摘む⁉「摘蕾(てきらい)」を体験!

福島の美味しい桃が店頭に並ぶのはもう少し先。でも、農家さんにとっての桃シーズンは一年中続いています。今回体験したのは、春先に行われる「摘蕾(てきらい)」という作業です。

その名の通り、桃の蕾(つぼみ)を摘み取る作業。今の時期、桃の木にはピンク色の可愛らしい蕾がびっしりついています。一見すると「たくさん咲いてほしい!」と思ってしまいますが、実は全部が実になってしまうと、実同士がぶつかり合ってうまく育たないのだそうです。

そこで必要になるのが間引き。果実を大きく育てるために、余分な蕾を選んで摘み取っていくのが摘蕾作業です。

桃の蕾(摘蕾前)

摘蕾前

桃の蕾(摘蕾後)

摘蕾後

今回指導してくださったのは、マルショウ果樹園の園主、佐藤さん。
桃の実が大きく育つことをイメージしながら「こぶしひとつ分くらいの間隔で摘んでいきます」と教えてくださいました。佐藤さんの作業を真似て、私たちも作業をスタートしました。

摘蕾作業風景

大きく実ったとき重ならないようにイメージして蕾を取っていくなんて、なんだか責任重大……!
最初はドキドキしながら慎重に手を動かしていましたが、慣れてくると自然と夢中に。気づけば参加者全員が無言で黙々と作業に没頭していました。

作業のごほうびは、とろ〜り甘い焼き芋と焼きりんご

1時間ほど夢中で作業をしていると「そろそろ休憩にしましょう~」という佐藤さんの声。
待っていたのは、なんと剪定枝の焚火で焼いた焼き芋焼きりんごのふるまい!

焚火の中から出てきたアツアツのお芋とりんごに、参加者からは思わず「わぁ~!」と歓声が上がります。

じっくりと火にかけられた焼き芋は、ホクホク&トロトロ。焼きりんごは中までとろけるように柔らかく、口に入れるとジュワッと甘みが広がります。

焚火で焼き芋と焼きりんごを作る様子
焼りんご

畑の真ん中、春風に吹かれながらいただく、あったかスイーツは、まさに格別。ほっと心がほどけるような、贅沢なひとときでした。

休憩のあとは、再び農作業へ。皆さんだいぶ手つきも慣れてきて、どんどんスムーズに作業をこなせるようになってきました。

摘蕾作業風景

1本1本の枝をていねいに見ながら、蕾をひとつひとつ摘み取っていくという地道で手のかかる作業。マルショウ果樹園では、こうした作業をご夫婦2人でこなしていると聞いて、思わず「すごい……」と声がもれます。

ちょうど今の時期は、さくらんぼの摘蕾作業も重なっていて、とにかく人手が足りないとのこと。
ほんの少しの時間ではありますが、私たちの作業も農家さんのお手伝いになっていたなら嬉しいな……。そんな気持ちで作業に没頭しました。

桃畑がカフェに変身! シェフこだわりのティータイム

私たちが作業に励んでいる間、桃畑の一角では着々とアフタヌーンティーの準備が進んでいました。

桃畑でアフタヌーンティー

このティータイムを手がけてくださったのは、福島市にある人気店「キッチンカプリッチョ」のオーナーシェフ・増川さん。この日のために考案された、とっておきの桃づくしメニューが登場しました。

メニューは、すべてのメニューに桃が使用されていて、まさに春の桃畑にぴったりの特別コース。

  • ゆうやけベリーと桃グラニテのノンアルシャンパン風
  • キャロットラペとイカの桃レモンドレッシングマリネ
  • スモークサーモンと温玉の桃シーザードレッシング (れぎゅーむれぎゅーむのパプリカ2種を使用)
  • 桃香る天使のスープ仕立て 桃のピューレと桃グラニテのせ
  • いろいろフルーツのオープンサンド ~桃香るブランマンジェクリームと桃香るレアチーズムースにフルーツをのせて ~
  • ホットの桃香る紅茶

テーブルに並ぶ色とりどりのメニューは見た目にも美しく、参加者からは「えっ、これ全部に桃が使われてるの!?」「かわいい〜!」と驚きと感動の声が上がりました。

桃畑でアフタヌーンティーの様子

とくに盛り上がったのが、オープンサンドの仕上げシーン。

数種類の桃ソースが並び、シェフ自らがその場でソースをかけてくれるという、ライブ感溢れる演出。どのソースにも桃が使われていて、参加者の皆さんは「追いソース」しながら、ひと口ひと口を楽しんでいました。

畑でフルーツサンドを仕上げる様子

ちなみに、「なぜこの時期に桃が食べられるの?」と思った方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。増川さんが、季節を問わず桃のメニューを楽しめるようにと、桃のピューレを使用したメニュー開発にまつわるストーリーが紹介されています。

春の畑で、こんな贅沢なティータイムを過ごせるなんて……。
ここが畑であることを忘れてしまう、夢のようなひとときでした。

桃畑でアフタヌーンティーの様子

福島の桃に込められたそれぞれの想いに触れる体験

今回のモニター体験は、ただの体験イベントではなく、福島の桃に込められた想いに触れることができた、特別な時間となりました。

私たちが毎年おいしい桃を楽しめるのは、一年を通して手間ひまを惜しまず、大切に育ててくださる農家さんのおかげ。短い時間の体験ではありましたが、地道な作業をていねいに続ける姿勢に、頭が下がる思いでした。

そしてシェフの増川さんが「おいしい桃があるから、料理が作れる」と話していたのも、とても印象的でした。

桃を育てる人、料理に活かす人、それを味わう私たち。それぞれがつながり、支え合っているのだと感じさせてくれる体験でした

現在、福島市観光コンベンション協会では、この体験の一般募集に向けて、さらに内容をブラッシュアップ中。今後、摘果した実を大きさごとに分ける選別作業の体験などを検討しているとのこと。
農業体験としては比較的ハードルが低く、初めての方でも楽しみながら参加できるのではないでしょうか。
これからの展開が楽しみです。

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