「館長！事件です！！ 科学捜査展 みえない証拠編」こむこむで開催中

春はぽかぽかとした陽気に包まれ、新たな季節の始まりを感じる時期。春休みに入った学生も増えてきましたね。
しかし、そんな春の雰囲気とは裏腹に、ここ「福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ（以下、こむこむ）」では、スリルと知的好奇心を刺激する「科学捜査イベント」が開催中です。

本イベントでは、さまざまな科学捜査の手法を学びながら、その面白さや奥深さを体験できます。科学捜査に興味がある方も、知識を深めたい方も楽しめる内容となっています。

この記事では、見どころや参加時のポイントをご紹介します。

科学捜査の基本を知る！ 6つの分析手法

事件や事故の現場では、捜査員や鑑識員がさまざまな証拠を探し出し、犯人や原因の絞り込みを行います。
現場には目に見えない証拠が存在することが多く、いろいろな角度から、現場に残された“見えない証拠”を分析して犯人を特定する手法が用いられます。これが「科学捜査」です。

本イベントでは、以下の6つの分析手法を詳しく学ぶことができます。

• 画像解析
• 指紋鑑定
• 筆跡鑑定
• DNA鑑定
• 声紋・音声鑑定
• 成分分析

こちらは指紋鑑定のコーナー。自分の指紋をルーペのレンズを通してじっくり観察できるコーナーでは、「渦状紋」「蹄状紋」「弓状紋」のどのタイプと似ているかを調べられます。
自分の指紋をじっくり観察する機会はなかなかないので、新たな発見があるかもしれませんね。

肉眼では見えない指紋を特殊なゴーグルを通して見つけ出す体験も。

指紋当てクイズコーナーでは、クイズの答えを備え付けの用紙に記入してスタッフに渡すと、参加者にオリジナルの絆創膏かティッシュのミニプレゼントがありますよ（数量限定）。

筆跡鑑定では、インクの重なりを調べることで、どの部分が後から書き加えられたかを特定することが可能です。

高性能カメラを用いた偽造文字の識別コーナーもあり、領収書の改ざんを見抜くことができます。こうした科学捜査の技術が、実際の事件や事故に活用されているのですね。

今回ご紹介したほかにもさまざまな体験コーナーがありますので、ぜひご自身で確かめてみてください。

自分の手で事件を解決する「捜査体験シミュレーション」

このイベントに来たらぜひとも参加したいのが「捜査体験シミュレーション」。捜査手帳となるタブレットを使って、証拠を分析しながら犯人を特定していきます。まるで探偵アニメや小説の主人公になったような気分で、自らの手で捜査を進められます。

今回、私は「殺人事件編」を体験しました。

受付を済ませると、捜査手帳となるタブレットが一台配布されます。このタブレットを台に置くと映像が流れ、事件の捜査体験がスタート。

事件の概要を聞いた後、殺人事件現場を歩いて残された証拠を集め、指紋鑑定などの科学捜査を駆使して犯人を絞り込んでいきます。関係のない証拠も紛れ込んでいるため、慎重な判断が求められます。

詳しくお伝えしたいところですが、ネタバレになってしまうため、詳細は実際に参加してのお楽しみ！
ぜひ現場で科学捜査の醍醐味を味わってみてください。

この捜査体験シミュレーションの所要時間は約20分。小学校高学年以上であれば一人でも楽しめる難易度設定。小学3年生以下のお子さんは保護者同伴が必要です。実際に親子で一緒に体験している姿も見られました。

「捜査体験シミュレーション」開催スケジュール

参加には入場料のほかに追加料金は不要ですが、当日配布の整理券が必要です。整理券は当日朝9:45より、すべての回の分を配布します。

この体験は非常に人気で、問い合わせも多いそうです。一人でも多くの方に体験してもらうため、タブレット1台をグループやご家族でシェアするなど、ご協力をお願いしているとのこと。譲り合いながら、楽しく体験しましょう。

科学捜査の世界を体験しよう

科学捜査展「見えない証拠編」は、科学捜査の技術や仕組みを楽しく学べる貴重なイベントです。お一人でも、友人同士やご家族でも楽しめて、春休みの特別な思い出作りにぴったり。
科学捜査の世界を体感しに、ぜひ訪れてみてください。

イベント

2025.02.21

館長！事件です!!科学捜査展 みえない証拠編

2025年3月15日（土）～4月6日（日）