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5年ぶり夜開催!2/15「暁まいり福男福女競走」の裏話を主催者に聞きました

「暁まいり」の賑わいを取り戻し、東北を代表する冬の風物詩に

暁まいり福男福女競走

2025年2月15日(土)夜、信夫山を舞台に「福」をつかみ取るため真っ暗な参道を駆け上がる「暁まいり福男福女競走(以下、福男福女競走)」が開催されます。

今年で11回目となるこのイベントは、福島市の冬を代表する祭り「暁まいり」を盛り上げるために企画・開催されていることをご存じでしょうか。
福男福女競走が始まった経緯や、2025年の注目ポイントについてなどのお話を、イベントを主催する公益社団法人福島青年会議所 まつり委員長の金子與志幸(よしゆき)さんに伺いました。

暁まいり福男福女競走

お話を伺った公益社団法人福島青年会議所 まつり委員長の金子與志幸さん

400年続く伝統の冬祭り「暁まいり」

暁まいり福男福女競走

「暁まいり」は、福島市のシンボルである信夫山に鎮座する羽黒神社の冬の例祭です。長さ12mの日本一巨大な大わらじを約100人の担ぎ手が力を合わせて担ぎ上げ、信夫山の麓にある駒山公園から練り歩き、信夫山の羽黒神社に奉納する、江戸時代から続く400年以上の歴史を誇る冬の伝統行事です。

五穀豊穣、家内安全、身体健全、健脚祈願、交通安全、合格祈願などのご利益があるとされ、「3年続けて参拝すると恋が結ばれる」という言い伝えから、縁結びの神としても親しまれています。

このお祭りの起源は、かつて羽黒神社に仁王門があったころ、病気や邪気を払うために仁王様の足の大きさに合わせた大わらじを作って奉納したことに由来します。

ちなみに、福島の夏の風物詩「福島わらじまつり」は、実は「暁まいり」が原点。夏のわらじまつりで一つ、冬の暁まいりで一つの大わらじを奉納することで、両足が揃った「一組のわらじ」が完成するのだそうです。

暁まいりは、かつては東北を代表する祭りの一つとして知られ、最盛期には約10万人もの来場者で賑わっていました。戦後の時代には、特別列車や臨時バスが運行され、街の商店や映画館が24時間営業を行うなど、祭り一色の熱気に包まれていたそうです。
夜通し参拝客が訪れ、凍結した山道を手を取り合って登ったことから「縁結びのまつり」とも呼ばれるようになりました。

しかし、そんな歴史を誇る暁まいりも、令和5年の来場者数は約3千人と、最盛期に比べ大幅に減少しており、年々減少傾向にあるのが現状です。

暁まいりを盛り上げる「福男福女競走」

暁まいり福男福女競走

「このままでは400年以上続いてきた暁まいりの文化が途絶えてしまう!」

そんな現状に危機感を抱いた福島青年会議所が、「暁まいり」を盛り上げる新たな取り組みとして、暁まいりと同日に福男福女競走を企画・開催してきました。今年2025年で13年、11回目の開催を迎えます。

この競走では、信夫山ふもとの大鳥居から羽黒神社までの約1.3kmを全力で駆け上がり、見事1~3位に入賞した各男女には、「福男」「福女」の称号と“福”賞が贈られ、1年間の幸運を象徴する存在となります。
さらに、「ペア賞」「親子賞」「コスプレ賞」など、ユニークな賞も用意されており、誰もが楽しめるイベントとなっています。

金子さんはSNSを活用し、イベントの魅力や詳細を知ってもらうPR活動にも力を入れています。
これまで競走の様子が各メディアで取り上げられることはあっても、実際に走るコースの様子を詳しく伝える動画がなかったことに着目。金子さん自ら1.3kmのコースを走り、その様子を撮影した動画を公開しました。 これまで伝えきれていなかったイベントの魅力やコースの詳細を、SNSを通じて多くの人に届けています。

 
 
 
 
 
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【2025年版】福男福女競走 4つのポイント

ここからは金子さんに今年の福男福女競走のポイントをお聞きしました。
今年のポイントは4つ。順番に解説していきます。

ポイント① 5年ぶりの夜開催

暁まいりと福男福女競走は平日に開催する年もありましたが、今年からは多くの方が足を運びやすい、2月の第3土曜日に設定。山道に提灯を並べたり、キッチンカーを出店したりと、祭りの雰囲気を演出し、夜ならではの特別な体験を提供する予定です。

ポイント② 日本最大級のランニングポータルサイト「RUNNET」を初導入

福男福女競走は、日本最大級のランニングポータルサイト「RUNNET(ランネット)」から事前申し込みが可能です。
福島市でもおなじみ、「ふくしまシティハーフマラソン」「信夫山パークランニングレース」などのランニングイベントで利用者が多く、ランナーには身近なサービスです。

昨年度までの参加料の支払いは現金のみでしたが、RUNNETはクレジット支払いやキャッシュレス決済にも対応しているため、手軽に申し込みができます。
1月11日現在、230人の方から申し込みが入っているそうで、RUNNETに加えて、昨年度までの申し込み方法(FAX、電話、福島青年会議所HPのフォーム ※支払いは現金のみ)も利用可能です。

募集期間は2月8日まで。定員は600名の先着順なので、お早めに!

RUNNET - 日本最大級!走る仲間のランニングポータル

ポイント③ キッチンカーエリアでお腹も満足!

開会式や閉会式までの待ち時間も楽しんでもらおうと、信夫山のふもとにある駒山公園にはキッチンカーエリアが登場。温かい食事や軽食で参加者をおもてなしします。ランナーとして参加する方には1食分を無料で提供。お好きなメニューを選んでくださいね。

【出店予定のキッチンカー】

  • ポー玉おにぎり
  • 豚汁うどん
  • 浜のデカ唐揚げ
  • 米粉ワッフル
  • おしるこ

ポイント④ 皆さんと一緒にイベントを作り上げるため、クラウドファンディングを実施中!

今回5年ぶりに夜開催にすることで、たくさんの方が休日の夜に楽しく参加できるイベントにリニューアルを目指しています。

冬の夜に開催される「暁まいり」は、融雪剤や照明設備などの追加費用が100万円以上かかるため、クラウドファンディングを実施し、皆さんからの支援を募っています。

返礼品は、手作りわらじやキッチンカー食券などのほか、福島県全県をホームタウンとするプロサッカークラブ「福島ユナイテッドFC」の農業部とのコラボ企画として、社長や監督、選手たちが2024年秋に収穫したりんごを使った限定ジュースも提供しています。

暁まいり福男福女競走

2024年12月1日にスタートしたクラウドファンディングは、開始から10日間で目標額1,207,000円を達成しましたが、現在も支援を募集しています。集めた支援金はすべて設備費やイベント運営費に活用されます。

金子さんは、多くの方がクラウドファンディングに関わることで、市民参加型のイベントとしての意義がさらに深まることを期待しています。

ふくしまに東北を代表する「冬の風物詩のまつり」の賑わいを作りたい!(CAMPFIRE)

福男福女競走を盛り上げ、暁まいりを未来につなぐ

最後に金子さんにメッセージをいただきました。

5年ぶりに夜開催となる福男福女競走では、沿道に提灯を掲げ、キッチンカーを設置するなど、祭りらしい賑やかな雰囲気を演出します。夜の信夫山の特別な雰囲気を楽しみながら、ぜひ多くの方に足を運んでいただければと思っています。
ランナーとして参加いただければ、羽黒神社までの1.3kmを走り切った後に、参加賞として特製の手ぬぐいが贈られ、温かい食事も楽しめます。
「わらじまつり」の原点ともいえる「暁まいり」を、みんなで一緒に盛り上げましょう!

※2025年より、「暁まいり」「福男福女競走」の日程が2月の第3土曜日に設定されています。

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