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10/19~27【福島駅前吾妻通りほこみち社会実験WEEK さんかくストリート】開催!
駅前吾妻通りに新しい風を吹き込みます
福島市の吾妻通りで、10月19日(土)〜27日(日)までの期間「ほこみち社会実験(福島駅前吾妻通りほこみち社会実験WEEK さんかくストリート)」が実施されます。
国土交通省が主導している「ほこみち」とは、「歩行者利便増進道路」の愛称。自動車交通が中心の道から、人が中心の道へ、道路空間を活用し、道の可能性を広げ、まちと人の暮らしをより豊かにしていくために、道路を「通行」以外の目的で柔軟に利用できるようにする制度です。
福島市では、福島駅前の「さんかく広場」とそこに面する吾妻通りで「ほこみち社会実験」を行うことにし、期間中ここに日常と非日常が融合した新たな空間を創出し、多様なイベントを展開します。
今回は「ほこみち社会実験」に携わる市の路政課、企画運営チーム、事務局の方々に社会実験への熱い想いを伺いました。どうやら普通の歩行者天国とは一味も二味も違うようですよ!
福島市のメインストリート「吾妻通り」に賑わいを!
「ほこみち」は、歩行者が自由に行き交える空間を提供することで地域の魅力を引き出し、コミュニティのつながりを深める試みです。
特定の場所で車両の通行を制限し、地域住民や観光客がより快適に過ごせる環境を整えます。それによって地元の商店やイベントが活性化し、地域のコミュニティが強化されることが期待されています。
吾妻通りは福島駅東口側にあり、商店や飲食店が軒を連ねるメインストリートの一つ。学生や会社員の往来も多く、朝夕はたくさんの人が行きかっています。しかし、お店を利用してくれる人は多くはなかったのです。
「人通りの多い通りだけに、ただ通過するだけの通りではもったいない」 これまで地元の商店や飲食店は、利用者が少ない吾妻通りの現状に危機感を感じていたものの、どうすればいいのかわからない状態でした。
「吾妻通りに一筋の光を!」そんな思いから、この社会実験の幕が上がりました。
参加チームの募集と、急ピッチで進む準備
ほこみち社会実験に向けて、5月末から6月末までの約1か月間で参加チームを募集した結果、大手銀行や小売チェーン、設計士など、19組もの団体が名乗りを上げました。その後8月までの限られた時間の中で、企画運営チームは5回の会議を重ね、社会実験のあり方を探ってきました。
吾妻通りの広い歩道や、昭和を感じるモダンな景観を生かしつつ、もともとイベント広場として利用されている「さんかく広場」を最大限活用したいという熱い思いで、準備が急ピッチで進められました。
地域の魅力を再発見し、活性化を促すこの試みがどのような成果をもたらすのか、期待が高まります。
日常と非日常の融合
この社会実験では、普段の吾妻通りの印象を変化させ、日常と非日常のコントラストを魅力の一つとして楽しんでいただけるよう、さまざまなイベントが企画されています。
参加型のワークショップで壁を彩って、訪れた人が思わず写真を撮りたくなるような空間を演出したり、保育園児や幼稚園児が「福島」から連想する色を三角の旗に塗って、通りを彩るガーランドを設置したり……。
以下、会場のマップと、各エリアで行われるイベントの内容をご紹介します。
会場のエリアは大きく4つに分けられます。期間中毎日キッチンカーも出店し、会場を盛り上げますよ。
ワクワクルーム
小さな子どもから高校生までが楽しみ、学び、参加できるさまざまなイベントを実施します。
チルアウトガーデン
広い歩道や周辺の空間特性を活かし、普段の憩いの場にちょっとした楽しみを加えるイベントを展開。自由度が高く、参加者がリラックスしながら楽しめるよう工夫されています。
オープンテラス
通り全体を一つのフードホールに見立て、気軽に飲食を楽しめる空間を提供します。各ショップで購入した食べ物を自由に座って食べることができ、テイクアウトも楽しめます。
フレンドパーク
子どもから大人まで参加できる交流型イベントが盛りだくさん。仕事帰りに子どもと一緒に気軽に立ち寄れるような、親しみやすい空間が作られます。
会場は手作り感あふれるアットホームな雰囲気
会場で使われる椅子やテーブルは、廃校となった学校から搬入したもの。ベンチには色鮮やかなペンキを塗って使用します。また路面に人工芝を張ったり、テントを設営したり、手作り感満載のあたたかい雰囲気を演出します。
会場では、古本屋、DJイベント、ラジオの公開収録、バルーンで作った花屋など多彩なイベントを開催するほか、福島大学の学生とのコラボレーションワークショップも開催される予定です。
10月18日(金) 18時から始まるオープニングセレモニーでは、通りにある東北電力の壁面にオープニングムービーを投影、企画運営チームと福島市長の対談が行われます。イベントのワクワク感をさらに盛り上げるものになりそうですね。
社会実験だけに終わらせず、持続可能な取り組みへ
吾妻通り商店街の各店舗に社会実験への想いを伝えたところ、好意的な反応が寄せられたそうです。
また、今回の社会実験のために開設されたInstagramアカウント(@hokomichi_fukushima)の投稿にも多くの反応があり、企画運営チームは手応えを感じているそう。
実施するなかで新たな課題が出てくることも予想されますが「やってみないとわからない」と、これから大きなチャレンジが始まろうとしています。
社会実験だけに終わらせず、持続可能な取り組みへと発展させるのだという熱い想いが運営チームに満ちていました。なんと頼もしい!
現在、運営チームは最後の準備とPRに奔走中。地域のみなさんとともに、この特別な期間を盛り上げていくために一丸となって活動しています。この社会実験を通じて、福島市の魅力を再構築し、新たなつながりが生み出されることを期待しています。
一人でも多くの方に「さんかくストリート」に足を運んでいただけたら嬉しいです!