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ピーチホリデイ親子向けイベント「福島の美味しい桃の秘密を探ろう」参加レポート
目指せ ふくしま博士! 子どもたちが市内果樹園で桃の農業体験
この夏、もう桃は食べましたか? 私は自分で買ったりいただいたりして、もう10個分は食べています。次々と品種が移り変わるので、これからも楽しみが続きますね。
さて、今年登場したピーチホリデイの新しいコンテンツの一つに「農業体験」があります。
夏休み中の親子向けに、桃の生育に携わる全2回の農業体験イベントが開催され、私も7/31の回に参加してきましたので、その様子をレポートしていきます。
目次
親子で農業体験ってどんなことをするの?
今回参加したのは、福島市子供の夢を育む施設こむこむ(以下、こむこむ)が主催する「福島の美味しい桃の秘密を探ろう」という農業体験イベント。福島市内の「まるえ観光果樹園」を会場に、6月と7月の2回、農家さんのお話を聞いて桃のお世話をしながら、桃の秘密を探っていこうというものです。館外でイベントを開催するのは、こむこむ史上初の試みなのだそう。
事前募集で参加者を募ったところ、応募者多数で抽選に。選ばれた小学校1~4年生とその保護者、10組20名が参加しました。
第1回目の6月の回は、桃の色づきを良くするため木の下に太陽の光を反射するシートを張るシルバー敷き体験や、剪定して不要になった桃の枝、摘果して地面に落ちている桃の実などを集めて魔法のステッキや木の枝のツリーなどを作るワークショップが行われました。
7月31日当日の様子をレポート
それでは、7月31日の2回目のイベントの様子をレポートしていきます。
シャインマスカット棚の下で受付がスタート。ブルーシートを敷いてある場所が今日の拠点です。前回の開催から2か月近く経ち、参加者同士の「久しぶり~」「あんなに小さかったマスカットがこんなに大きくなってる!」なんて声も聞こえてきました。
6月のワークショップの様子を写したフォトギャラリーもあり、参加者が見入っていました。
まるえ観光果樹園の本田さんよりご挨拶。桃の収穫の最盛期でしたが、快くご協力いただきました。
今日のスケジュールは、6月にシルバーシートを敷いた場所の桃の生育状況を確認しに行き、桃の収穫体験、桃の食べ比べを行い、最後にまとめの時間の予定でしたが、始まってすぐ想定外の大雨に遭遇! 雨をしのげる拠点にて、体験終了後に行う予定だった座談会を先に実施しました。
まずは、こむこむ職員の大石さんよりご挨拶。大石さんは山形出身で、結婚を機に福島市へ転入したそうです。
「果物の生産地である福島では皆さん、果物=高級品ではなく、いつも身近にあるものという印象を持っています。身近だからこそ、小学生くらいの頃から農業体験をすることで、果物の価値や良さを知り、地元を好きになってもらいたいと思い、本ワークショップを企画しました」と、大石さんはイベント企画のきっかけを振り返りました。
続いて、参加者のみなさんへ参加のきっかけを聞きました。
- 福島市へ転入して、桃の身近さに衝撃を受け興味を持った
- 普段はできない桃の食べ比べをしてみたい
- 桃好きの子どものために申し込んだ
- 農作物を作る過程を一緒に体験したい
- 福島市の果物に親しんでほしい
さまざまな理由がありますが、桃が好きなお子さんのために参加を決めたという意見が多かったです。
そうこうしている間に小雨になってきたので、徒歩3分ほどの桃畑へ移動。ここは参加者全員で6月にシルバーシートを敷いた場所で、出荷用桃の生産拠点でもあります。
参加者がシルバーシートを敷いた付近の桃は、6月下旬から収穫をはじめ、7月上旬には収穫を終えてシートをはがしました。本田さんから「皆さんにシートを敷いてもらった場所の『はつひめ』は、直売所で無事完売しました」とお話があると、参加者に喜びの表情が見られました。
いよいよ収穫体験!
桃の収穫体験のため、次は桃狩りができる畑へ移動します。
パンフレットに出てきそうなくらい、たわわに桃がなっていて、どれにしようか迷っちゃいます!
本田さんによると、この一帯は摘蕾や摘花を減らして通常より木に多めに桃をならせているのだそう。目で見て・食べて、2回楽しんでもらいたいというまるえ果樹園さんのアイデアです。
本田さんから桃の収穫方法のレクチャーを受けます。桃の実を引っ張らずに傾けるようにして取るのがコツなんだそう。
体験で収穫するのは、日なたの枝先の桃と、木陰の幹近くの桃の2個。品種はあかつきです。枝先になる桃は大ぶりで柔らかめのものが多く、幹近くになる桃はかためで小ぶりのものが多いといいます。
お楽しみの食べ比べ体験
拠点へ戻り、待ちに待った桃の食べ比べ体験です。どれほど味が違うのでしょうか?
皮ごとかじって食べる食べ方は、果樹園ならでは。みんな豪快にかぶりついています。
(もちろんナイフで切り分けて食べてもOK)
参加者に話を聞くと、「幹近くの桃はちっちゃくてあんまり甘くない」「枝先は色が濃くて、大きくて柔らかい」「(枝先の桃)こっちのほうが甘い!!」と、あちこちで驚きの声が聞こえました。
私も幹の近くの桃を収穫して食べてみましたが、いつも食べている桃よりも小ぶりで甘みも薄味でした。こんなにも違うものなのかと驚きです。
ちなみに桃農家では一般的に、枝先になっている桃を一通り収穫し、しばらく日をおいて栄養を行きわたらせてから幹近くの桃を収穫するのだそう。収穫を2巡することで、木のどの位置になっていても充分に甘い桃の提供が可能になります。農家さんの惜しみない手間や努力が、福島市の美味しい果物を支えてくれているのですね。
学びの多かった親子体験プログラム
すべてのプログラム終了後、参加者より感想をいただきました。
- 枝の先になる桃の違いがとてもよくわかった。味が全然違ったことに驚いた
- 福島に生まれて果物が身近にありとても幸せ。皮まで食べたのは初めてで、とても貴重な体験だった
- 大好きな桃を調べることができて嬉しかった。種の周りまで美味しかった
- 食べ比べをしてみて、倍ぐらい甘さが違うと思った
- 生産者さんの生の声を聞けて有意義だった
- 桃畑に感動。桃に囲まれて幸せだった
- 他の果物でも農業体験をしてみたい
最後に本田さんより「桃でもトマトでも、“なりもの”は何でもそうですが、先端から栄養が届くから、枝先についているものが美味しい。実際にこうやって農業体験や食べ比べをしたから、理解できたと思います。別の果樹園に行ったときにでも『まるえ果樹園さんはこんなこと言ってたな。食べ比べしてみたな』なんて思い出してもらえたら嬉しいです」と、まとめの言葉をいただきました。
こむこむ初! 桃の農業体験イベントを終えて
ピーチホリデイとこむこむが連携して行ったイベントは大成功で幕を閉じました。こむこむ館長の高橋俊英さんも「楽しく桃について学べたのではないでしょうか。皆さんからいただいた意見を参考に、これからもたくさん、いろいろな体験を企画していきます」とコメントしています。
まだまだ8月、9月とピーチホリデイは続いていきます。皆さんもぜひ、桃にまみれる体験をお楽しみください。
アンケートに回答して懸賞に応募しよう
今年度はキャンペーン紹介POPとして桃型のうちわを参加店や市内観光施設などで配布します。ピーチホリデイメニューを頼んだ方には、5㎝×6㎝の桃型ステッカーがプレゼントされます。(9月に入ると限定5,000枚で黄金桃ステッカーが登場します!)
桃型ステッカーに記載された二次元コード(QRコード)を読み取り、アンケートでお店や桃コンテンツの満足度に回答いただくと、総勢18名様に福島市内の指定果樹園等で使えるフルーツチケットや、指定宿泊施設で使える宿泊補助券などが当たります。
1店舗から応募できますが、さらにクチコミやSNS発信回数、LINE投稿など、以下の内容で当選確率アップのチャンス!
- InstagramまたはX(旧Twitter)へハッシュタグ投稿(#ふくしまピーチホリデイ または #fukushimapeach および #お店の名前)
- 公式LINEの「ももりんに教えて」リサーチで、ピーチホリデイのおすすめの楽しみ方を回答 および公式LINEに写真を送付(「観光ノートに掲載OK」と回答いただいた方が当選確率アップの対象)
今年のアンケート結果で一番人気だったメンバー店の桃コンテンツが、来年のメインビジュアルの写真を飾ります。
みなさんの推しコンテンツが来年のメインビジュアルになるよう、ぜひたくさんの回答をお待ちしています。
またピーチホリデイ参加店では、お客様からのコメントが大変励みになっているとのこと。桃コンテンツを楽しみながら参加店を応援して福島市を一緒に盛り上げていきましょう!