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ヘリに乗って空からお花見! 花見山上空の遊覧飛行を体験

ヘリコプター遊覧飛行の魅力と、ふくしまスカイパーク発着ツアーについて

離陸

会議のあと次の取材までそのまま仕事をしていたら、「ヘリで花見山上空から花見ができるツアーに1席空きがあるらしいんだけど、今度の土曜日取材に行けるライターさんいないかな?」という話が飛び込んできました。

「行けます! 行かせてください!」

という経緯で、タイミング良くその場にいたおかげで人生初・ヘリコプターに乗って上空からお花見を楽しむという、なんとも貴重な体験ができました。
どんな景色が楽しめたのか、ツアーの様子を写真でご紹介します。

また、ヘリコプターの遊覧飛行、ツアーだけでなく一般の人でもチャーターできるのをご存知でしたか? 私はこれまで考えたこともありませんでしたが、実際に家族へのプレゼントとして遊覧飛行を楽しむ方も増えているそうですよ。

花見山上空をヘリで飛ぶ遊覧飛行ツアー

4月6日(土)と7日(日)の2日間、福島のお花見スポット「花見山公園」「こおり桃源郷」「恋人たちの聖地・ハートレイク半田沼」を空から巡る、ヘリコプター遊覧飛行が開催されました。
発着は「ふくしまスカイパーク」です。

今回のツアーは、福島交通観光と、仙台市の旅行会社・東北エアシステムの2社の協力により実現。ふくしまスカイパークの利用促進、道の駅ふくしまへの集客など、今後の観光活性化に向けて企画されました。

今回のツアー、コースは2つ。

  • Aコース:約15分のフライト(スカイパーク〜花見山〜スカイパーク)
  • Bコース:約30分のフライト(スカイパーク〜ハートレイク〜こおり桃源郷〜花見山公園〜スカイパーク)

費用は、コース(飛行時間)と、座席の場所、人数により異なりますが、29,800円〜99,800円。

私はAコース(花見山往復の15分コース)に乗せてもらいました。
ツアーについて、詳しくは以下のイベント情報をご覧ください。

空からのお花見は混雑も渋滞も関係なし!

福島の桃源郷「花見山」。シーズンともなれば大変多くの観光客で賑わう花見の名所ですが、空からのお花見なら、地上がどんなに混んでいようが一切関係なし!
お花見フライト、なんと贅沢な時間でしょう。

ヘリコプターの中

ヘリコプターの中はこんな感じです。眼下に花見山が見えてきました。

取材当日はあいにくの曇り〜小雨のお天気でしたが、まずは上空からの景色を写真でご覧ください。

ヘリコプターから眺める花見山全景

ヘリコプターから眺める花見山全景

いかがですか、この眺め!!

見頃にはわずかに早かったのですが、花見山(中央奥)周辺の早咲きの桜や菜の花がとても綺麗です。
ヘリコプターが飛ぶ高度だと景色を眺めるのにちょうどいいですね。

ヘリコプターからの景色

右に信夫山、手前を横切るのは阿武隈川。小さく福島駅も見えます。

日頃見ている福島駅や、信夫山を空から眺めるなんて……。いつもあの道を車で走っているんだな、などと考えるとちょっと信じられない気持ち。
「自分は今、空を飛んでいるんだ!」という実感がこみ上げてきて感動します。

想像より安定していたヘリコプターの乗り心地

これまで飛行機には何回か乗ったことがありますが、ヘリコプターに乗るのは生まれて初めてです。

まず、バッテリーやライターなど危険物が持ち込めないのは飛行機と同じです。そしてマフラーや帽子など、風で飛んでしまいそうなものはあらかじめ外しておきます。

今回のヘリコプターはパイロット以外に6人乗れる機体で、奥の席の人から順に一人ずつ乗り込み、シートベルトをしてもらいます。
リュックやカバンなどの手荷物は座席の下には入れず、足元に置きます。飛行中は窓は開けられません。
ヘッドホンをして、パイロットからの説明や機内でのおしゃべりはマイクを通じて行います。

説明を受ける参加者

乗る前に説明を受けます

ヘリコプターに乗り込む

一人ずつ順に乗り込みます

パイロットの方から「それでは花見山上空に向けて出発します!」と声がかかり、エンジンの回転数が上がると、ふわっ……と機体が浮き上がりました。そうかヘリコプターは離陸のときに滑走しなくていいのかと、これまで経験したことのない感覚です。
その場でくるりと向きを変え、滑走路の上で一回静止、そして一気に加速して南の市街地上空方面へ向かいます。ヘリコプターってこんなに速いのか……。

離陸

離陸!

この日は風がほとんどなかったこともあって、飛行中は安定していてまったく不安はありませんでした。

なお、乗り込んでから離陸後しばらくと着陸前は写真撮影禁止ですので、そのときの写真はありません。
代わりに福島市のシンボル「信夫山」上空の写真をお楽しみください! 本当に、福島盆地に浮かぶ島のようですね。

信夫山上空

福島市のシンボル「信夫山」を上から眺める日が来るとは。

遊覧飛行から戻ってきて、次のツアーの方たちが飛んでいくのを滑走路脇から見送ったのですが、ヘリコプターが浮き上がるときはものすごい風圧でした。

「家族へのプレゼントに」という利用も増えている

記事の冒頭に「一般の人でもヘリコプターをチャーターできる」と書きました。
今回のツアーでヘリコプターの手配を担当した東北エアシステムの阿部清高 社長によると、最近は「おばあちゃんの誕生日プレゼントに」とご家族で空の旅を楽しんだり、「ふるさとの街を空から眺めてみたい」とご年配の方がチャーターしたりと、家族へのプレゼントや記念日などプライベートな利用が増えているんだそうです。

福島競馬場を見下ろす

眼下に福島競馬場が見えます。自宅が見えるという方もいるのでは⁈

自分たちオリジナルの遊覧飛行、一生の思い出になる素晴らしいプレゼントですよね〜。

ヘリコプターを前に、パイロットと整備士のお二人

今回お世話になった、パイロット(左)と整備士(右)のお二人。かっこいいです!

阿部社長のお話では、ヘリコプター1機をチャーターすると、機体の大きさにもよりますが1時間でざっくり約70万円。
人数が集まれば、実現不可能な金額ではない……かも。

そうはいっても正直高いのですが、自分の好きなところへ飛んでもらって、空からの眺めを堪能するという貴重な体験ができると考えれば決して無理な金額ではない、そう思っていただけるのではないでしょうか。

できるだけお得にチャーターするなら、行きたい場所の近くから飛んでもらうのが効率的。
ですので、今回のように花見山の上空を遊覧飛行したい場合には、花見山の近くから飛んでもらって往復するのが最もお得なのです。

観光地や新幹線駅から近い、ふくしまスカイパークの可能性

ふくしまスカイパークは、東北中央自動車道「福島大笹生」ICから車で約10分、JR福島駅前からも約30分ほどで行ける、大変便利な場所にある飛行場です。福島市在住のエアレースパイロット・室屋義秀さんが活動拠点としていることでも知られています。

福島市街からも近く、春には花見山やハートレイクなどの花見スポット、そして秋には磐梯吾妻スカイラインや浄土平、五色沼といった紅葉の名所など、国内でも屈指の風光明媚な場所に近いふくしまスカイパークは、ヘリコプター遊覧飛行の発着拠点としての潜在能力が高いのです。今後の活用が期待されます。

福島交通観光では、秋の紅葉遊覧飛行のツアーも検討中ということですので楽しみですね。ツアー開催が決まりましたら観光ノートでもお知らせしますのでお待ちください。

操縦席に座って記念撮影する親子

最後に、特別に操縦席に座らせてもらって記念撮影をする親子。いい記念になりましたね!

2022年の秋に取材した、ヘリから眺める紅葉の磐梯吾妻スカイラインのモニターツアー記事は以下をご覧ください。紅葉のスカイラインの眺めもまさに絶景です!

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