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福島市産の酒を味わう「あづま山麓 蔵元ツーリズム」がはじまりました!

5蔵元が醸造する多様なお酒を楽しんで

2024年の春、あづま山麓エリアに、日本酒、ビール、ワイン、どぶろくなど、多様な酒を醸造する5つの蔵元が集結しました。国内外の観光客に福島市産の酒を楽しんでもらうため、新たに「あづま山麓 蔵元ツーリズム」事業が展開されます。

今回の記事では、蔵元ツーリズムの内容と、新たに誕生した周遊観光モデルコース、3/23のキックオフイベントの様子などをご紹介していきます。

あづま山麓エリアを福島市観光の拠点に

福島市西部に位置し、雄大な自然が広がるあづま山麓エリア。吾妻小富士や福島三名湯(飯坂・土湯・高湯)のほか、吾妻山の雪解け水を利用した豊かな水田や果樹園、畑が広がるのどかな一帯を指します。

2023年度の福島市への観光客数はおよそ821万人。そのうち3分の2はあづま山麓エリアへ集中しており、福島市観光の中心となっています。

このエリアに、日本酒、ビール、ワイン、どぶろくなどを醸造する5つの蔵元が集結したことから、酒造りへの「志」とともに、国内外の観光客に福島市の多様な酒(SAKE)を味わってもらうための蔵元ツーリズム事業を展開していきます。

事業のスタートに合わせてPR動画も公開。5つの蔵元の造り手の方々が、この地で酒造りをはじめた想いやこだわりを語ってくれています。福島市公式YouTubeで公開されていますので、ぜひご覧ください。

5つの蔵元のあるエリアネーミングも決定しました。福島の「ふく」と、5蔵元の「」、人やモノが行き来する「街道」を合わせた「ふく酒街道(ふくさけかいどう)」となりました。

5つの蔵元を一挙ご紹介

そんなあづま山麓エリアに集結する、個性豊かな5蔵元をご紹介します。

金水晶 四季の蔵(福島市荒井)

地元での酒造りにこだわる福島市唯一の日本酒の酒蔵。
2022年の福島県沖地震で福島市松川の酒蔵が全壊判定を受けたため、2024年3月に市内荒井に酒蔵を移転オープンしました。
「金水晶 四季の蔵」という名前には、春夏秋冬それぞれの季節に応じた美味しい日本酒を提供していきたいという想いが込められています。

福島県オリジナルの酒造好適米「夢の香」「福乃香」をはじめとした地元の米のみを用いて、13年連続水質日本一を誇る「荒川」の伏流水でていねいに仕込んでいます。全国でもめずらしい硬水で、すっきりした味わいの日本酒に仕上がるのだそう。

代表取締役社長の斎藤 湧生さんは「日本酒、ワイン、地ビール、どぶろく、すべての酒が飲める観光地はなかなかありません。今後は蔵見学もできるように整備していきたいですね」と意気込みます。

金水晶 四季の蔵 オンラインショップ


みちのく福島路ビール(福島市荒井)

アンナガーデン内に立地する、家族で営むクラフトブルワリー。ロケーションと水質の良さに惚れ込み、この地を選んだそうです。
本場ヨーロッパから厳選した麦を取り寄せ、吾妻山の美しい水を使用することで、ビール本来の味を引き出しています。リンゴやブルーベリー、ラズベリーなど福島の果物や米を使った地ビールも人気です。

常務取締役の吉田博子さんは「蔵元ツーリズムで、さまざまなお酒を楽しんでいただければと思います。この事業が福島の旅の起爆剤になるといいですね」と期待を込めます。

みちのく福島路ビール 公式サイト


おららの酒BAR醇醸蔵(じゅんじょうぐら)(福島市土湯温泉町)

「温泉街の空き店舗解消と、にぎわい創出につなげよう」と、2020年8月に完成した醸造所。
東京出身でどぶろく担当の太田泰さんは、土湯温泉町の地域おこし協力隊を経て定住を決意。現在は小規模でどぶろくやシードルを仕込んでいます。

市内荒井に田んぼを借り自社で米を生産、「酒米研究会」の知人に頼んで麹に加工し、土湯温泉の醸造所でどぶろくに。生産者の顔の見える酒造りにこだわります。

「どぶろくは、ごちそうというよりは自分で造った身近なお酒。この地ならではの酒を味わいに来てもらって、温泉にもつかって、のんびりしてほしいですね」と太田さん。

おららの酒BAR醇醸蔵 公式サイト


吾妻山麓醸造所(福島市桜本)

「ワインで地域に賑わいを取り戻し、もっと盛り上げたい」と、2019年8月にオープンした福島市初のワイナリー。

生産したシードルやワインは、日本ワインコンクールで2022年・2023年に連続受賞し、海外5か国に輸出した実績も。2023年5月には、自社栽培したブドウが原料の福島市産ワインも完成しました。
ワイナリーも5年目に入り、徐々に知名度も上がってきたことを実感しているそうです。

代表取締役の横山泰仁さんは「高湯温泉へは7~8割が関東圏からのお客様なので、県内外にアピールして、あづま山麓エリアを観光名所にしていきたいです」と話してくれました。

吾妻山麓醸造所 公式サイト


Yellow Beer Works(福島市大笹生)

福島市大町の店舗

市内最大規模の米農家・カトウファームがはじめたクラフトビール醸造所。フルーツや野菜を使用したビール、ホップを贅沢に使用した濁りのあるビールなど、アメリカンスタイルをメインにしています。
市内大笹生の六畳一間ほどの醸造所からスタートし、これまでに約60種類のクラフトビールを造ってきました。
現在では「道の駅ふくしま」から近い大笹生に醸造所を増設、福島駅近くの文化通りにはビールスタンドも出店しています。

カトウファームの専務取締役 加藤絵美さんは「お酒には、県外や海外からも人を動かす力があります。福島駅に近い大町・文化通りのビールスタンドは、ツーリズムの始まりの場所になります。5酒蔵の魅力をたくさんの人にお伝えして、役に立っていきたいです」と事業への期待を膨らませます。

Yellow Beer Works 公式サイト

あづま山麓エリアを楽しむモデルコース・タクシープランも誕生

福島市を訪れた方に「ふく酒街道」を楽しんでいただけるモデルコースも誕生しました。

吾妻山麓醸造所から各蔵元や観光地を巡り、道の駅ふくしまへとつながるルートです。今後は、ふく酒街道をより楽しめる観光プランを作成中。福島市Webサイトでお知らせする予定ですので、お楽しみに。

また、ふく酒街道を周遊していただけるよう、福島地区タクシー協同組合では「あづま山麓 ふく酒街道」タクシーで巡る観光6コースプランを作成し、4月1日から運用がはじまりました。
各蔵元をフルコースで満喫するプランや、温泉パックなど、2時間半~3時間半で気軽に楽しむことができます。

インバウンド向けには「ふくしまRISE」がタクシープランの4コースを英語・中国語に翻訳。3月23日から予約がスタートしています。

詳細はこちら(福島市Webサイト)

3/23 キックオフイベントに参加してきました!

2024年3月23日、四季の里の敷地内にある「EBM Academy」にて「あづま山麓 蔵元ツーリズム」のキックオフイベントが開催されました。
木幡浩市長をはじめ、観光関係者40名が参加し、市長と各蔵元のトークセッションのほか、酒の試飲会なども行われ、関係者が交流を深めました。

私たちもクラフトビール2種を試飲させてもらえることに。

Yellow Beer Works「Kome come come(コメカムカム)」(写真左)
自社栽培の福島ブランド米「天のつぶ」を使用したクラフトビール。アルコール度数は5%。香りが強く、ガツンとした苦味を感じます。

みちのく福島路ビール「桃のラガー」(写真右)
アルコール度数は6%。トロッとした飲み口で、ふんわりと桃の風味を感じます。ラベルもかわいらしい、女性に人気のクラフトビールです。

味も香りもまったく違うクラフトビール、飲み比べも楽しいですよ。

最後に記念撮影が行われ、5つの蔵元の代表が福島市を盛り上げるべく、結束を強めました。

福島市を旅しながら、その土地ならではのお酒を楽しんで

豊かな自然や観光地、登山に温泉、グルメなど、さまざまな魅力が集まるあづま山麓エリア。
5蔵元が集結してエリアツーリズム事業も始まり、より一層福島市の観光が盛り上がること間違いなしですね。

あづま山麓ふく酒街道 観光モデルコースを参考に、福島市産のお酒を知り、その土地を感じて味わう旅に出かけてみませんか?

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