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完成は2026年度末! 山形新幹線アプローチ線の新設で福島駅がますます便利に

福島駅周辺で行われている、あの工事って何?

現在、福島駅周辺で大掛かりな工事が進められているのをご存じでしょうか?
工事をしているのは、JR福島駅に繋がる線路です。
2026年度末に向けて、山形新幹線のアプローチ線を新設するという計画が進んでいる最中。

「福島-山形間はすでにつながっているのに、なぜ新設する必要があるの?」

皆様の生活がグッと便利になる情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。

山形新幹線発着に関する課題とは?

JR福島駅東口の様子(写真提供/JR東日本)

JR福島駅東口の様子(写真提供/JR東日本)

JR福島駅に停車する新幹線といえば、東北新幹線と山形新幹線の2種類。
東京駅から来た新幹線は福島駅を分岐点とし、仙台方面と山形方面に分かれます。

今回は山形新幹線のルートに大きな変化があり、それによって東北新幹線と山形新幹線がより使いやすくなりますよという話です。

山形新幹線「つばさ」は、1992年に東京~山形間が開業。1999年には新庄まで延伸開業となりました。新幹線車両が在来線「奥羽本線」の線路を使って走行する日本初のミニ新幹線です。

現在は上りも下りも一旦福島駅の14番線に停車し、そこから各地へ向かうことになっています。

これは私たちにとっては見慣れた光景ですが、実は課題があるのです。

それが…

「14番線は本来、仙台・山形方面の下り列車が停まる線路だ」ということ。

ん? どこが問題なの?
ちょっとピンとこない方も多いですよね。詳しく見てみましょう。

新幹線の14番ホームは大忙し

本来、12番線に停車すればスムーズな上り列車が左側の14番ホームに停車(写真提供/JR東日本)

仙台方面下り列車のホームに停車する山形新幹線の上下線

福島駅の新幹線ホームは、東京方面の上り(11番線・12番線)と、仙台・山形方面の下り(13番線・14番線)の合わせて4つから成ります。

現在の福島駅は、山形新幹線が入れるホームが1つしかないため、山形新幹線は上下線ともに同じ14番ホームを使っており、使用できるホームに制約があるのです。

1つのホームを共有することで上りの新幹線が下りの線路を横断しなくてはいけないため、どちらか一方に遅れが出てしまうと東北新幹線、ひいては東日本全体のダイヤに影響が出る可能性があります。

さらに福島駅というのは東北の玄関口。各地に向かうハブ的役割も担っており、新幹線同士の連結・切り離しが行われる場所でもあります。

1時間に最大3本程度停車する山形新幹線を受け入れつつ、新幹線の連結・切り離しを行って……と、14番ホームは常に大忙し状態。とても複雑、かつ緻密な計算でダイヤが作られています。

では、なぜそのような構造にしたのか。

山形新幹線開業時には、東北新幹線・奥羽本線・東北本線など、鉄道や道路の隙間を「かいくぐり」ながら実現可能なルートで上りアプローチ線を造る(構築する)ことは困難でした。

山形新幹線や東北新幹線の輸送安定性についてはかねてより改善が必要な課題として考えられており、実現可能なアプローチ線のルート調査は継続的に行われていました。

そして今回!!

ようやく新たなルートが設定できる技術的な見極めがつき、満を持してのアプローチ線新設工事の着工となりました。
既存の線路や道路の隙間を縫った今回の計画は、山形新幹線開通以来の悲願とも言えるのです。

工事中の11番ホーム

現在工事が行われている11番ホーム。新たにアプローチ線につながるまで閉鎖中(写真提供/JR東日本)

着々と進む工事。完成は2026年度末の予定

では、現在の進捗状況を見てみましょう。

新アプローチ線の特徴は、現在の新幹線ホームの高さから地面に向かって勾配し、山形方面に向かって大きなカーブを描いている点にぜひご注目ください!
※勾配は日本でも随一(急勾配)だそうです。

新アプローチ線

ピンクのラインが新アプローチ線(写真提供/JR東日本)

簡単に写真の説明をすると、

  • 信夫山に向かってまっすぐ伸びているのが東北新幹線の線路
  • その東北新幹線をくぐって伸びるピンクのラインが、現在造られているアプローチ線
  • その2本に交差しているのが、車が走る一般道
  • さらに下、右側に見えているのが奥羽本線、東北本線・阿武隈急行と、福島交通飯坂線の線路

となっています。福島駅周辺の複雑に入り組んだ状況、おわかりいただけたでしょうか?

アプローチ線が完成することで、新幹線ダイヤ設定における制約の解消や輸送障害時の遅延回復能力向上が見込まれるほか、私たちにとってはホームがわかりやすくなるなどのメリットがあります。

完成は2026年度末の予定。今から待ち遠しいですね。

2023年7月の様子(写真提供/JR東日本)

2023年11月の様子

2023年11月の様子(写真提供/JR東日本)

2024年春、新しい新幹線E8系が登場!

さらに、新幹線ファンのみならず、利用するすべての方にうれしいニュースが飛び込んできています。

2024年3月16日、新型車両「E8系」のデビューが決まりました。

最上川の“豊かさ”、そこから生まれる“風土や人の交流”を促す車両として、「豊かな風土と心を編む列車」がデザインコンセプト。
山形県の鳥「おしどり」の紫色に包まれたこの車両。最高速度は、これまでの275キロから300キロに向上! バリアフリー対応や全席に電源コンセント設置など、現代の旅行ニーズに合わせた設計が施されています。

休日になると新幹線の連結・切り離しを見ようと、多くの人が集まるJR福島駅の新幹線ホーム。
新型車両の登場で、ますますにぎやかになりそうですね。

新型車両

新型車両E8系(写真提供/JR東日本)

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新幹線・特急列車などの自由席を含むフリーエリア内が1日乗り放題!
あらかじめ座席の指定を受ければ、新幹線・特急列車などの普通車指定席に2回乗車可能

設定期間:2024年2月14日(水)~3月14日(木)平日限定
販売期間:2024年1月14日(日)~2月29日(木)えきねっと限定
(※利用開始日の1ヵ月前から14日前までの発売)
販売価格:10,000円(こども設定なし)

詳しくは上記からJRサイトをご覧ください。

 
木俵麻樹子(きだわらまきこ)

レギュラーライター

木俵麻樹子(きだわらまきこ)

福島市出身。郡山市在住。出版社や企業の広報部などで経験を積み、結婚を機に夢だったフリーライターに転身。現在は、県内で販売している福島の情報誌や観光情報WEBマガジンなどにも執筆している。お店や宿の紹介から、住宅関係の記事までオールジャンルの記事に対応可能。パワフルな三兄弟の母として、ママ友もゆるっと募集中♪

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