福島市のフードロス削減マッチングサービス「ふくしまタベスケ」9月1日スタート

「ふくしまタベスケ」は、フードロス削減をテーマに福島市内のお店（協力店）と消費者（ユーザー）をつなぐ、フードシェアリングサービスです。

協力店は賞味期限・消費期限が近い商品や規格外のワケあり商品など、フードロスになる可能性がある商品を出品、ユーザーはそれらの商品をお得に購入することができます。このように、出品する協力店とユーザーの双方にメリットがあり、フードロスの削減にも繋がるサービスです。

福島市では9月1日にサービスを開始、県内では初の導入となりました。

福島市のごみの現状

福島市ごみ減量推進課によると、福島市の1人1日あたりのごみの排出量は、令和3年度で1,091g。これは全国平均と比較して1.2倍の排出量となっており、人口10万人以上の259都市の中でワースト14位です。
中でも生ごみの占める割合は多く、その中にはフードロス（まだ食べられるのに廃棄される食品）も少なくありません。

これまでごみ減量推進課では、主に家庭から出る生活ごみの削減に向けた取り組みをしてきましたが、今回は事業系ごみの削減に向けた施策の一つとして「ふくしまタベスケ」を導入することに。事業系ごみの削減とともに、消費者のフードロス削減への意識が高まることも期待しています。

9月1日にスタートした「ふくしまタベスケ」は現在、協力店8店、福島市のユーザー数1,462人となり（10月10日現在）、徐々に認知度も高まってきました。
今後さらに協力店、ユーザー数を増やし、食料品販売店舗や飲食店から発生するフードロスを減らし、食品の有効活用を目指しています。

「ふくしまタベスケ」協力店の効果

「ふくしまタベスケ」協力店は、福島市内に店舗・事業所を持つ、スーパー、小売店、飲食店、宿泊施設など、食品の販売・製造を行う事業者が対象です。

福島市南沢又の「菓匠 清泉堂」は、導入開始時から協力店として参加。代表取締役の齋藤隆一さんはSDGsへの意識が高く、「ふくしまタベスケ」の利用推進に積極的に取り組んでいます。

「清泉堂」代表取締役　齋藤隆一さん

齋藤さんに、協力店のメリットなど「ふくしまタベスケ」についてお話をお聞きしました。

－－「ふくしまタベスケ」導入のきっかけは

物価高で皆さんが苦しんでいる状況なので、「タベスケ」を通じて少しでも皆さんの手助けになれば……、というのがきっかけです。売る側にも買う側にもメリットがあり、結果的にSDGsにも貢献できるようになっていて、とても良い仕組みだと思います。

－－協力店にはどんなメリットがありますか

無料でお店の宣伝ができ、新規のお客様に利用してもらえるきっかけにもなるので、協力店にも大きなメリットがあると感じています。今後、試作品なども「タベスケ」で販売できればと考えています。
操作も簡単なので、ぜひ協力店が増えてほしいですね。

－－利用後、実際にフードロスは削減されましたか

導入してまだ間もないですが、すでに2～3割ほど削減できていると感じます。

－－利用を検討しているユーザーの方へメッセージを

「SDGsといっても何をすればいいの？」と感じる人は多いと思います。「タベスケ」はお得に買い物をしながらSDGsにも貢献できるので、まずは気軽に登録して使ってみてほしいですね。

「菓匠 清泉堂（せいせんどう）」店舗情報

「菓匠 清泉堂」詳細ページ

「ふくしまタベスケ」利用方法

お得に買い物ができる「ふくしまタベスケ」、さっそく私も利用してみました。
登録・利用はとっても簡単です。

• スマホやパソコンで利用登録・ログインする
• 気になる食品やお店を探して購入予約する
  ※気になるお店を「お気に入り登録」しておくと、出品時にお知らせメールが届き便利です。
• 受取時間にお店に行き、直接支払い、商品を受け取る

・購入商品を選ぶ

・受取日時・個数入力

・店舗で画面提示・受取

 
受取時間にお店に行き「ふくしまタベスケ」の画面を提示します。「受け取り確認」のボタンを押して、代金を支払い商品を受け取りましょう。

今回私が購入した「日替わりケーキ2個セット」は、店頭にある好きなケーキが2個選べて、なんと500円！
現在はハロウィン向けのケーキがたくさん並んでいて、どれも可愛くて美味しそうで迷ってしまいました。
ほぼ半額で、とってもお得に美味しいケーキを購入できました。

日替わりケーキ2個セット×2セット（1000円）

「タベスケ」は、ユーザー登録をすれば全国の協力店で買い物ができます。
福島市近隣にお住まいの方、旅行で福島にいらっしゃる方もぜひ福島市内の協力店をご利用ください。

※注）毎日商品が出品されるとは限りません。フードロスにつながる可能性がある商品があるときに、不定期に出品されます。

楽しみながらフードロス削減に貢献

購入完了すると、タベスケの画面にはフードロスの削減量が表示されました。
今回の買い物での削減量は500g、お得に買い物ができ、さらにフードロスの削減にも貢献できました！

現在、福島市のごみ処理には、市税収入の1割に相当する多額の費用がかかっているそうです。
フードロスは私たちが生活の中で意識し行動することで削減が可能です。ごみの削減に向け、まずはできることから始めてみませんか！

「ふくしまタベスケ」詳細情報

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