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旬の味を目一杯楽しみたい!「桃の楽しみ方講座」を受けてきました
福島市ならではのサステナブルな取り組み「ピーチホリデイ」に注目!
梅雨が明け、福島市では桃の収穫の最盛期を迎えています!
今、開催中の「ふくしまピーチホリデイ」では、市内のいたるところで「桃づくし」のメニューを楽しめます。
2023年7月20日(木)、AOZ(アオウゼ)ふくしまで『ふくしまピーチホリデイ 季節の楽しみ方講座』が開催されました。
今回の講座では、ピーチホリデイが始まった経緯や人気の桃コンテンツなどについて、福島市観光コンベンション協会の横山佳代さんが話してくれました。
実はピーチホリデイには、多くの方に福島の桃を楽しんでいただくほか、規格外となってしまった桃を活かすという大きな目的がありました。
ふくしまピーチホリデイとは? まだ知らない方は以下の記事もご覧ください。
規格外の桃を活用したサステナブルな取り組み
福島では、陽の光をたっぷりと浴びて甘く美味しい桃を育てるため、袋をかけずに栽培しています。
しかし桃はとてもデリケートで、雨風で葉や枝がこすれるだけで傷がついてしまいます。そのためどうしても天候の影響を受けやすく、傷ありなどの「規格外」と呼ばれる桃が出てきてしまうのです。
皆さんご存じでしょうか。そのようにして出てしまった「規格外」の桃は市場では正当な価値がつかず、農家直売所で販売されるなどしていますが、それでも売れないときは県外の業者にタダ同然の価格で販売するか、廃棄せざるを得ない状況だったのです。
「ふくしまピーチホリデイ」は、福島の大切な資源のひとつである規格外の桃を活かし、福島市内に循環させ、持続可能な農業を支援することを目的として始まりました。
桃の産地なのに、桃メニューがなかった福島市
そのようなSDGsの観点に加え、もう一つ「福島市の名物料理やお土産を作りたい」という重要なミッションもあったそうです。
以下は、福島市に宿泊した観光客の方から寄せられたアンケート結果です。
■「福島市」で思い浮かべる「名物料理」をひとつ挙げてください。
→1位 特になし 2位 円盤餃子・餃子 3位 いかにんじん
■「福島市」で思い浮かべる「お土産」をひとつ挙げてください。
→1位 特になし 2位 ままどおる 3位 果物
(※2019年 福島市観光コンベンション協会調べ)
福島市の名物料理やお土産と聞いて、特に思い浮かぶものはないと答えた人が多いことが発覚したのです。つまりこれは、宿泊先以外の場所でお金が使われていないということでもあります。
本当は魅力いっぱいの福島市にも関わらず、これは由々しき事態! そこでつながったのが、サステナブルな取り組みと福島を知ってもらう桃のコンテンツです。
果樹農家、飲食店、宿泊事業者をつなげる配送の仕組みを作る
収穫時期は忙しすぎて手が回らない果樹農家と「福島市民にとって、桃はもらうもの。桃メニューにお金を出してくれるのか疑問だし、足が早くて使いづらい」と考えていた飲食店と宿泊事業者。
それぞれに協力してもらい、桃を使ったオリジナルコンテンツを開発して付加価値をつけて販売。そのために、両者をつなぐ配送システムを確立させたのがピーチホリデイなのです。
昨年はひょう被害もあり、いっそう規格外の桃が多かったので、果樹農家さんに非常に喜んでいただけたのだとか。
規格外の桃は、傷があったり大きさが不揃いだったりと見た目は少し悪くても、味は同じ美味しい桃です。果樹園が手間暇かけて育てた桃が、規格の区別なく正当に評価されるよう、サステナブルな消費ができたらいいですね。
さて、今年の桃の出来栄えは……?
農作物なので、どうしても気象に影響されてしまう桃。今年は天候にも恵まれ、甘くて美味しい桃が順調に育っています!
スイーツだけじゃない! 盛りだくさんな桃コンテンツ
現在、福島市内の飲食店や果樹園など、63事業者、88件の桃コンテンツが登場(2023年7月25日現在)。
ピーチホリデイでも当然スイーツやドリンク、食事メニューとして使われることがほとんどですが、今年は一風変わったユニークな桃メニューもあります。
それが、土湯温泉「御とめ湯り」「ユモリユースホステル」などで登場する『桃の葉風呂』。果実だけではなく葉っぱも使い、サステナブルに取り組んでいます。
どのスイーツを食べるのか、どのコンテンツを利用するのか、当サイトも参考にしながらぜひ足を運んでみてください!
今後もピーチホリデイメニューをどんどんご紹介していきますので、9月10日の終了までマメにチェックしてくださいね!
ピーチホリデイに関するお問い合わせ
観光案内窓口
所在地:〒960-8031 福島県福島市栄町1-1 JR福島駅西口2階(福島市観光案内所)
電話番号:024-531-6428 /FAX:024-531-8165
営業時間:9:00~18:00
E-mail:annai-ni@f-kankou.jp