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ふくしまシティハーフマラソン2023初開催|誰もが楽しく参加できる大会を目指して

バリアフリーに関する2つの取り組みをご紹介

ふくしまシティハーフマラソン2023はどんな大会?

5月21日に初開催され話題となった「ふくしまシティハーフマラソン2023」。
この大会は、福島市の新たな「スポーツの祭典」として、これまでの「健康マラソン」をリニューアルし、県内外から多くのランナーが参加したくなる大会を目指して開催されました。

福島市はこの大会を通して、以下の5つを実現したいと考えています。

1.果物や自然・街並み等の景観・食文化などの福島市の魅力を全国に発信する
2.福島市を満喫してもらいファンやリピーターなどの交流人口を拡大する
3.宿泊や飲食、観光などによる経済効果を創出し、地域経済を活性化する
4.車いす部門も開催し、多くの人が参加できる共生社会を実現する
5.スポーツ(マラソン)へのさまざまな関わりを促進し、市民のスポーツ文化を振興する

マラソンコースは、市街地をめぐるハーフコース(21.0975km)と10kmコース、親子ペアで走る3kmコース(ペアの部)、誰でも参加できる1.5kmコース(チャレンジ車いす)の4種類。
ハーフコースと10kmコースには、福島の中心市街地や歴史・文化、山や川など豊かな自然を満喫できるコースが設定されました

ふくしまシティハーフマラソン2023 コース説明図

ふくしまシティハーフマラソン2023 コース説明図

大会ゲストにはスポーツジャーナリストの増田明美さん、さらにゲストランナーに川内優輝さん、長谷川 朋加さんが登場しました。

コースの各所では応援隊やエイドステーションがスタンバイ。ダンスや太鼓、吹奏楽などでランナーを応援したり、給水・給食ポイントでは、福島ならではの食べ物や飲み物が配られるなど、大会を盛り上げました。ゴール地点では福島市名物円盤餃子のふるまいも。

ふくしまシティハーフマラソン2023 エイドステーション・応援隊MAP

ふくしまシティハーフマラソン2023 エイドステーション・応援隊MAP

晴れ間の広がるとても暑い日でしたが、最年少は6歳〜最高齢は80代まで約4,400人のランナーが福島市街地を颯爽と駆け抜けました

沿道には、市の担当の方が想定していたよりも多くの方が詰めかけ、ランナーに熱い声援を送っていました。自前の応援ボードを作成された方もいらっしゃるなど「途切れない応援」がランナーから非常に好評だったのだそう

そんな盛り上がりを見せた今大会。ぜひ注目していただきたい2つの取り組みをピックアップします。

誰でも参加OK!チャレンジ車いすコースを新設

チャレンジ車いす 沿道からの声援
チャレンジ車いすの様子
 

まず注目していただきたい競技が、「1.5kmコース(チャレンジ車いす)」
信夫ヶ丘球場内の1.5kmのコースを車いすで走るこのコースは、障がいの有無にかかわらず誰でも参加できるのが特徴です

当日競技に参加した8名は、健常者・障がい者、性別、年齢関係なく「車いす」という同じ条件のもとで1.5kmの完走を目指しました。

チャレンジ車いすに参加した方からはこのようなコメントが寄せられました。

30代女性:
理学療法士として働いており、普段から車いすの方と接しています。車いすの方が見ている世界を体験してみようと参加しました。実際に走ってみたら大変で、側溝にはまったり少しの傾斜や段差が上れなかったりして、最後から2番目でなんとかゴールできました。
街の中で当たり前に見かける傾斜や段差も、車いすで一人で上がるのはとても大変なんだと痛感しました。「こういう大会があるよ」と声をかけて仲間を増やし、来年度も参加したいです。

20代男性:
普段の生活で車いすを利用しており、本大会には周りの人たちに勧められて参加しました。
坂が多いコースで傾斜がきつかったですが、アスファルトに凹凸が少なく、案外走りやすかったです。スタートで出遅れた時は「無理かな?」と思ったけど2番目でゴールできました。少し悔しかったけど、まずまずの結果で嬉しかったです。次回も参加したいです。

このチャレンジ車いすは、障がいの有無に関わらず車いすを使用したレースに参加できるコースで、全国的なモデル事業としても注目を集めました。

「車いすでレースをするって、どれくらい大変なんだろう?」「スポーツを通していろんな人と交流してみたい」と興味の湧いた方は、ぜひ来年度のチャレンジ車いすコースに参加してみてください。

県立視覚支援学校のクイックマッサージ無料体験コーナー

ふくしまシティハーフマラソン2023 クイックマッサージ無料体験コーナー

ふくしまシティハーフマラソン2023 クイックマッサージ無料体験コーナー

大会当日、福島駅西口2階の福島市観光案内所には、「クイックマッサージ無料体験コーナー」が設置されました。「県内外から福島市を訪れた人に楽しんでもらおう」というおもてなし企画のひとつです。

クイックマッサージをしてくれたのは、福島県立視覚支援学校でマッサージ・はり・きゅうを学ぶ理療科の生徒や職員のみなさん。先着60名限定で、施術時間は一人あたり10分~15分。大会後のランナーや観光客の疲れを癒しました。

福島県立視覚支援学校の理療科(職業課程)とは…
一般的なはり・きゅう専門学校で学ぶ内容と全く同じカリキュラムを3年間の修業期間で学び、「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の国家資格取得を目指す学科です。
視覚に障がいがある20~50代までの生徒が在籍し、さまざまな年齢、経歴の仲間たちと学んでいます。

ふくしまシティハーフマラソン クイックマッサージ施術中の学生

保健理療科3年の佐藤拓海さん

ふくしまシティハーフマラソン クイックマッサージ会場の様子

私もていねいに施術してもらいました~

マッサージを実施した保健理療科3年の佐藤拓海さん:
校外でお客様に施術をするのは初めてでとても緊張しましたが、手に余計な力が入らないように気をつけました。お客様には「肩と首が軽くなった」と言ってもらえました。少しでも状態が良くなってもらえれば嬉しいです。

クイックマッサージを受けた方からは、こんなコメントが寄せられました。

  • 肩を施術してもらい、とても軽くなりました(10kmコースランナー)
  • 少し痛みのあった腰をほぐしてもらえて気持ちよかったです(10kmコースランナー)
  • とてもありがたい取り組みです。大会の会場にあれば行列ができるんじゃないかな(10kmコースランナー)

最後に、今回の企画について、福島市観光案内所の柳沼所長にお話を伺いました。

福島市観光案内所 柳沼所長:
バリアフリーセンターという側面もある観光案内所で、参加ランナーへのおもてなしを考えたとき、専門的にあん摩マッサージなどを学ぶ県立視覚支援学校の理療科とのタイアップが思い浮かびました。
「ランナーへのおもてなしをしながら、理療を学ぶ生徒の皆さんの活躍の場にもなれば」とこの企画を発案。県立視覚支援学校へ協力をお願いし実現しました。この取り組みは来年以降も続けていきたいと考えています。

まとめ

誰もが参加でき、楽しめる大会を目指してさまざまな取り組みが行われたふくしまシティハーフマラソン2023。
来年度以降も「福島市のスポーツの祭典」として、初夏の風物詩になっていくことを期待しています。

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