掲載日
108本のしだれ桜が作る花のトンネル「右輪台山のしだれ桜」
花見山だけじゃない! 福島市の花の新名所
福島市松川町水原地区にある高台の道路沿いに、数百メートルにわたって咲くしだれ桜。近年新たな花の名所として人気が高まり、多くの人が訪れるようになりました。
今回は、まもなく見頃を迎える福島の花見の新名所「右輪台山のしだれ桜」をご紹介します。
「右輪台山のしだれ桜」とは?
福島市松川町の水原地区にある「右輪台山」は、東北自動車道「福島松川スマートインターチェンジ」から車で約5分の場所にあります。
過疎化の進む水原地区に活力を呼び戻そうと、平成11年に地域の方々が協力し、右輪台山の道路両側にしだれ桜の苗木を植えたことが始まりです。
現在は道路の両側に咲く108本のしだれ桜が花のトンネルを作り、訪れる人を魅了しています。
地域の人たちが大切に作り上げてきた場所
植栽から20年以上、地域の住民たちが協力しながら大切に手入れをし、桜を守り育ててきました。
3年前には「水原右輪台山のしだれ桜を育てる会」を立ち上げ、現在はそのメンバーが中心となり、枝の剪定や消毒、季節ごとの草刈りや清掃などを行っています。
「大変な作業が多いですが、みんな協力的なんです」と会長の丹野さん。
地域の皆さんの努力で、訪れる人たちを感動させる場所が作られてきたのですね。
開花期間中の4月1日(土)~4月16日(日)には住民たちが交代で交通整理や誘導を行い、訪れる人を見守ります。
また、期間中には夜間のライトアップ(18:00〜21:00)も実施され、手作りの行灯が照らす夜桜も見どころです(桜が散ってしまったら早めに終了する場合もあり)。
期間中の週末には、地元の女性会による飲み物やお菓子などの販売も予定。
また今シーズンは福島市内の人気カフェ μM(ミューム)が出店、自家焙煎コーヒーをはじめとしたドリンク類や焼き菓子などの販売もあるそうですよ(4/4~1週間程度、昼頃から夕方までの予定)。
丹野さんからメッセージをいただきました。
満開のしだれ桜のトンネルの中を、ぜひゆっくりと歩いて桜を見上げていただきたいです。桜と桜の間からは安達太良山も見えるんです。
夜のライトアップもとても美しいですよ。行灯の灯りが桜を照らす幻想的な雰囲気をぜひ楽しんでください。
私たちが心を込めて育てている桜を、たくさんの方に見ていただければ嬉しいです。
アクセスと駐車場
所在地 | 福島県福島市松川町水原右輪台地内 |
---|---|
駐車場 | 仮設駐車場有 |
料金 | 無料(お気持ちで協力金をお願いしています) |
ライトアップ | 4/1~4/16 18:00~21:00 |
アクセス | JR松川駅より車で20分 福島松川スマートインターチェンジから車で5分 |
問合せ | 松川町観光協会 024-567-2111 |
開花期間中の4月1日(土)~16日(日)は交通規制があり、西側の入口からは車での進入は禁止、一方通行となります。
Googleマップ上の日向道内前側からお入りください。
東側入口の看板左手にある広場が臨時の駐車場となりますので、こちらに車を駐めて、歩いて桜を楽しむのがおすすめです。ゆっくり歩いても20分程度で往復できます。
高齢の方や体の不自由な方など、歩くのが大変な方は、山頂付近の駐車場を利用できます(歩行者に注意して東側からゆっくりお進みください)。
縄文時代にタイムスリップ!
桜並木を歩いていると竪穴住居を発見! なぜこの場所に竪穴住所があるのでしょうか?
実はこの付近では、以前から土器などが発見されていました。平成2年から3年には大規模な発掘調査が実施され、30軒近い竪穴式住居跡や縄文式土器が発掘されました。
それらを分析した結果、縄文時代前期~中期にかけての大規模な集落跡であることが判明したのです。
そんな歴史を知ってもらうため、地域の方たちが材料を集め、縄文時代の作り方で竪穴住居を再現したそうです。
住居の中に入ることもできますので、ぜひ縄文人の暮らしを体感してみてくださいね。
花見て、食べて、巡って「ふくしま花回廊デジタルラリー」開催中
福島市では、2023年3月18日(土)~6月30日(金)まで、花見て、食べて、巡って「ふくしま花回廊デジタルラリー」を開催しています。
今回ご紹介した「右輪台山のしだれ桜」をはじめ、福島市内の花回廊スポット、観光スポット、飲食店を巡ってスマホでスタンプ4個集めると、1,129名様に豪華賞品が当たるキャンペーンです。
ぜひ福島の花の名所を巡って参加してくださいね。