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SL製造技術の粋を集めた蒸気機関車1/10スケールが返礼品に登場!【福島市ふるさと納税】
福島市ふるさと納税年末リリース第9弾
この12月、福島市のふるさと納税には新たな返礼品が続々と登場しています。
福島市観光ノートでは、この年末にリリースされた新返礼品をシリーズでご紹介しています。
■“13種の桃”とことん食べ比べ定期便
■ミドリ電機製造株式会社の折りたたみヘルメット
■野田鉄工有限会社の「MOTTAI」ジェラートセット
■まるえ観光果樹園「桃の木 共同オーナー権」
■「ダンススタジオViVid」の体験&レッスン
今回ご紹介するのは、なんとSL(蒸気機関車)です!
福島市にある鉄道車両メーカー「協三工業株式会社」(以下、協三工業)は、昭和15年の創業以来、鉄道車両や橋梁、特殊クレーンなどの製造を行っています。約70年前から、鉄道会社やテーマパーク等に向けたSLや鉄道車両を手掛け、現在でもSLを製造できる国内唯一の企業といわれています。
そんな協三工業のSL製造技術を結集させた、6トン蒸気機関車の10分の1スケールモデルが、福島市ふるさと納税の返礼品に登場しました!
目次
6トン蒸気機関車のミニサイズ模型が返礼品に
こちらが6トン蒸気機関車10分の1スケールモデルの実物。外側の車両部分は実際のSLと同じ製造方法で造られています。運転席内の細かいパーツは3Dプリンタで再現。全長約50cm×高さ約25cm(土台は含めません)、重さは約20kgほどで、大人がようやく抱えて持てるくらいのサイズと重量感です。
こちらは現在製造中の5分の1スケールの模型。重さは約70~80kg、全長約100cm×高さ約50cmです(土台は含めません)。5分の1スケールの模型も今後、福島市のふるさと納税返礼品のラインナップに加わる予定です。
福島市技能功労者表彰の表彰式で感じた手応え
加藤社長は、福島市のふるさと納税返礼品事業に参加しようと思ったきっかけの一つとして、今年11月に行われた福島市技能功労者表彰の表彰式でのエピソードを話してくれました。
加藤社長:
ありがたいことに弊社の社員の技術力が認められ、技能功労者表彰の表彰式に参加させていただくことになりました。通常、表彰式へは手がけた製品や作品などを持参するのですが、弊社の場合は機関車やクレーンなど大きなものばかりで持参することができません。そこで、エントランスに展示していた10分の1スケールのSL車両を持って行ったのです。すると、思いのほか評判になりました。「飾れるサイズのSL模型は意外と需要があるのでは?」と手応えを感じました。
溶接技術競技会日本一が二人も! 長年培ってきた高い技術力
今回は、部外者立ち入り禁止・写真撮影禁止の工場内を特別に見せてもらうことができました。
なんとこの工場では、過去に全国溶接技術競技会で日本一を受賞した方がお二人も働いているそうです!
安斎常務:
弊社の工場で造っているものは、電気機関車や大型クレーンなど、ほとんどが特殊な技術を必要とする製造物。外注しようとしても「うちではできない」と断られてしまいます。成功ばかりではありませんでしたが、そのおかげでノウハウや技術力が蓄積されています。
協三工業の製造した鉄道車両やSLは、現在も全国の鉄道や公園、テーマパークなどで運行されています。もしかしたらあなたも一度は見たり乗ったりしたことがあるかも!?
2013年の6トンSL製造によって奇跡的に受け継がれた技術
協三工業は1991年(平成3年)にテーマパーク向けの蒸気機関車を製造したのを最後に、SLの製造を一時はストップしていました。
しかし東日本震災後の2011年(平成23年)12月、栃木県の那珂川清流鉄道保存会より「6トンSLを造ってくれないか?」という依頼を受けます。
受注するかどうかを社内で話し合ったところ、
「社長、無理ですよ! 設備はあっても、当時SL製造に関わっていた人たちは皆退職してしまいました」
といった具合に、消極的な意見がほとんどでした。
ですが、加藤社長はこうも考えていました。
「今、SLを造らなければ、SL製造技術が途絶えてしまう!」
SL製造の依頼をしてくださった方からもこんなメッセージが。
「震災や原発の被害で気持ちが沈んでるから、福島の人たちを元気づけるためにもやったらいいよ!」
そこで加藤社長は、当時若手のエースだった金子さんに「こういう話があるけどどうだ?」と持ちかけます。
金子さん「社長、オレやっち!(やりたい!)」
加藤社長「よっしゃ!」
こうして、社内の一大プロジェクトが始動。丸1年におよぶSL製造がスタートしました。
SL製造に関して、当時の技術を知る人は一人もいなかったため、退職した職員に助っ人を依頼。
超ハイレベル技術者たちが7人集結し、その中でも中心的な人物が、当時81才の工藤義章(よしあき)さんでした。1年間、毎日欠かさず足を運んで技術指導をしてくれたそうです。
加藤社長:
プロジェクト始動後に工場を訪ねてくれた工藤さんは、普通の81才のおじいちゃんでした。「無理せず、座っていてくださいね」なんて椅子を用意したくらいです。
でも1か月経つころには生き生きしだして、背筋はビシッと伸びて、目が爛々としていました!「技術者ってスゴイなぁ。昔取った杵柄だなぁ」と感心したものです。工藤さんがいなければSLは完成していませんでした。
作業も終盤、完成したSLを実際に走らせようと石炭を焚きましたが、最初は全く動きませんでした。
設計図通り造ったのにどうしても動かず、元技術者に電話をしてみると「そこにバルブがあるだろう?触ってみろ」とのアドバイス。言われたとおりの場所を指先で優しくなでてみたら「動きました!」……なんて信じがたいエピソードもあったとのこと。
ディーゼル機関車や電気機関車は、設計図通りに造ればちゃんと動きます。でも蒸気機関車は、指先の感覚ひとつで動いたり止まったりする繊細な“生き物”のようなものなんだそうです。
技術の継承を次世代へ!
こうして、製造に約1年をかけた6トンSLが2013年に完成しました。影の立役者・助っ人の工藤さんは、SLの完成を見届けた約4年後にお亡くなりになったそうです。
加藤社長:
当時、SL製造に協力してくれた元職員はこの10年で次々と亡くなってしまいました。2011年が本当に、最後の最後のチャンスだったんです。
その時に「やろう!」と決断していなければ、あらゆる技術が受け継がれないままでした。現在受注できているテーマパークSL用の新規ボイラー製造も受注できていなかったでしょう。
次世代に技術をどうやって伝えていくか。指先ひとつの感覚レベルの技術を継承していくのは、たやすいことではありません。加藤社長は、組織的な課題として取り組みました。
「とにかくデータで全部残せ!」
先人たちの頭の中に入っていた作業を、片っ端から書面や写真で残しファイリング。失敗したところも写真と動画で残しました。そうして先人たちの培ってきた技術を資産として大切に保存しています。
加藤社長:
それでも、ものづくりは「造ってナンボ」。造り続けないと残していけないものです。受注できなければそのうち指先の感覚は忘れてしまいます。
ふるさと納税の返礼品として次の依頼をいただくことができれば、技術を次世代に受け継ぐチャンスも得ることができます。
最後に、SL担当の金子さんからメッセージをいただきました。
金子さん:
SLはディーゼルや電気機関車などと違って手作業が多く、まともに動かないことも多い、奥の深い乗り物です。SLや鉄道ファンの方や、日本のSL製造技術を後世に残したいと思ってくださる方はもちろん、SLに興味がなかった方々にもSLのことを少しでも知ってもらえたら嬉しいです。
協三工業では、ふるさと納税返礼品だけではなく、実際に線路を走らせることのできる6トン蒸気機関車の受注製造も受け付けています。
SLや鉄道ファンの方、日本のSL技術を後世に残したい方、施設や自宅の敷地などで実際に動くSLを走らせてみたい方におすすめです!
SL受注製造についてのお問い合わせ
一般社団法人 福島市観光コンベンション協会
024-563-5554
ふるさと納税・返礼品のお申込み
返礼品のお申込み・ご寄付は、下記のふるさと納税ポータルサイトをクリックしてください(外部リンク)。
①6トン蒸気機関車模型(1/10モデル) ※受注生産となります
名称 | 6トン蒸気機関車模型(1/10モデル) |
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寄付金額 | 2,200,000円 |
寄付金額に含まれるもの | SL模型(1/10モデル)、台座、送料 |
楽天ふるさと納税 | ふるさとチョイス | さとふる |
ふるなび | ANAのふるさと納税 | 47CLUBふるさと納税 |
auPAYふるさと納税 | セゾンのふるさと納税 |
②6トン蒸気機関車模型(1/5モデル)
今後、ご覧の福島市観光ノート(https://www.f-kankou.jp/)等でお知らせします。
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