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生産農家に聞く「りんごの保存方法」&「美味しく食べきるレシピ」大公開!

砂糖不使用でも美味しいりんごのピューレほか

いよいよ福島のりんごの王様「サンふじ」の収穫シーズンが訪れました。

太陽の光をたっぷり浴びて育った「サンふじ」は、甘みと酸味のバランスが良く、りんごの中でも格別の美味しさ。木成り完熟で収穫した果実にはたっぷりと蜜が入り、ひと口味わうごとに果汁が口いっぱいに溢れるのです。

福島のりんごの主力品種でもあり、福島のりんご=「サンふじ」を想像する人も多いのではないでしょうか。

蜜がたっぷり入ったりんごは、その糖度の高さゆえに日持ちさせるのが難しいといわれますが、美味しいりんごを長く楽しむためにはどうすればいいのでしょうか?
りんごの生産農家さんに、保存の方法や最後まで美味しく食べきるコツを教えていただきました。

お話を聞いた方は「渡辺農園」の渡辺美紀子さん。

福島市松川町でご主人と果樹農家を営む渡辺美紀子さん。
「渡辺農園」では、桃・りんごの生産と直売を行うほか「りんごの木オーナー制」を実施し、毎年多くのお客様を農園に招いています。
渡辺さんは、農家女性が農作物の加工や販売方法を学びながら起業の可能性を探る「ふくしま女性起業研究会」(現在は解散)の三代目会長を務められた経験もあり、農作物6次化商品の開発も手掛けてきました。今ではSDGsの考え方が定着しましたが、そのずっと前から農作物を無駄なく活用してきた達人でもあります。

家庭でのりんごの保存方法は?

りんごは低温多湿を好む果物です。
一般家庭でりんごを長く保存するには「水分を逃がさないことが大切」だと言う渡辺さん。ビニール袋に入れしっかり密封し、涼しい場所で保管することが基本だそうです。

冷蔵庫の野菜室に入れても構いませんが、冬場ならば常温でも問題ないとのこと。玄関や廊下など暖房のない涼しい場所で保管すれば、1カ月程度は美味しく食べられます。
キッチンなどにそのまま置いてしまいがちですが、すぐに食べないりんごはビニール袋に入れるだけでも長持ちします。簡単にできる方法ですので、すぐに実践できそうですね。

とはいえ、いくらしっかりと密封し保管をしていても、果物の水分が少しずつ失われ劣化してしまうことは避けられません。
新鮮なりんごはそのまま食べるのが一番美味しいですが、時間が経ってしまい、いざ食べようとしたときにりんごのシャキシャキ感がなくなり、柔らかくパサパサになってしまった……なんてこともありますよね。

そのまま食べるにはちょっと味や食感が落ちてしまったりんごを美味しく食べる方法も、渡辺さんに教えていただきました。

砂糖不使用で自然の甘み! りんごのピューレ

ちょっとやわらかくなってしまったりんごは、ピューレにするのがおすすめ。

材料はりんごだけ、作り方も簡単です。
《お好きな分量で》

  • りんごを適当な大きさに切る
  • 塩水にさらす
  • りんごをレンジで加熱(600Wで3分くらい)つぶせる硬さになるまで加熱
  • つぶした後、ミキサーにかける

あっという間にりんごのピューレの完成です!

なめらかでふんわりしたピューレは、そのまま食べるのはもちろん、料理やお菓子作りにも使えますし、赤ちゃんの離乳食などにもぴったりです。
冷蔵庫で数日、冷凍庫なら長期の保存も可能です。凍らせてシャーベットにして食べるのもオススメです。

捨てるのはもったいない! 残念なりんごでアップルティー

さらに劣化が進んで、もう捨ててしまおうか……という少し残念なりんごの利用方法も教えていただきました。

「使うのは、もう本当にダメになりそうなりんごで十分!」と渡辺さん。

材料はりんご3個と、市販のティーバッグ1つだけ。
《約2リットル分》

  • りんご3個を適当な大きさに切り、鍋に水2リットルを入れて煮出す。
  • 沸騰したら3分程度で火を止めてティーバッグを入れる。
    (ティーバッグの蒸らし時間で取り出してください)

たったこれだけで、アップルティーの完成。
りんごの香りとほんのりりんごの甘みを感じるアップルティーは、ホットでもアイスでもゴクゴク飲めちゃう美味しさです。

今回渡辺さんに教えていただいたレシピは本当に簡単にできるものばかり。
りんごそのものの甘さを利用し、できるだけ砂糖を使わないのが渡辺さん流です。ぜひ試してみてくださいね。

渡辺さんのお手製アップルパイは、10月から3月頃まで購入可能です。電話にてお問い合わせください(アップルパイは1個200円、10個より注文可能)。

▼旬のりんごメニューがすらり大集合【ふくしまアップルホリデイ2023】2024年1月31日まで開催中

「渡辺農園」りんごの木オーナー制とは

今回お話をお聞きした渡辺さんとご主人が営む「渡辺農園」では「りんごの木オーナー制」を実施しています。

オーナー制とは、申し込みをした方がりんごの木のオーナーとなり、農家さんが栽培管理していたりんごの木1本丸ごと収穫し、そのりんごを受け取ることができる仕組みです。

「渡辺農園」では、1本のオーナー料金が15,000円(2022年11月現在)。
1本のりんごの木からは約150個前後のりんごが収穫できるそうですから、1個あたりの価格を考えると、とてもお得感がありますね。なにより自身の手で収穫するという貴重な体験ができるのが魅力です。

収穫したりんごは、現地で箱詰めして配送もできるので、遠方の親戚や友人に送ればきっと喜ばれますね!(箱代、送料別途)

農園にとってもメリットが。収穫作業の負担削減だけでなく、1本の木すべてのりんごを買い取ってもらえるため、規格を作らなくて良いのです(つまり規格外品が出ない仕組み)。

オーナー制は、生産者、消費者の双方にとってメリットがある制度なのですね。

2022年オーナー制「サンふじ」の収穫のようす

収穫作業中のワンシーン

11/27(日)に収穫に来ていた本多さん一家。子供たちが収穫していると、鳥の啄みりんごを発見。「鳥がつっついてる!」と驚いたようす。
実家が農家のお母さんから「鳥がつっつくくらい美味しいりんごってことなんだよ。(果物、野菜)なんでもそうだけど、虫や鳥は “本当に美味しいとこ” しか食べないんだよ」と語りかけています。
その話を聞いた子供たちは「そんなに美味しいんなら僕も食べたい!」と啄みりんごも収穫していました。

※今シーズンの募集は終了しています。2023年の募集については、来年10月下旬頃にお問い合わせください。

渡辺農園

 住所  福島県福島市松川町金沢字三合内23
 TEL 024-567-3873

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