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標高1600mの浄土平で撮った星空のタイムラプス動画が美しい
撮影方法つき
磐梯朝日国立公園を走るドライブコース「磐梯吾妻スカイライン」の人気スポット「浄土平」昼間だけでなく夜の星空撮影の名所としても有名です。
標高1,600mに位置し周辺の空気が澄んでいて光害も少ないスターウォッチングポイント。「浄土平天文台」は、全国でも新幹線の駅(福島駅)から最も近い天文台なのだそうです。福島市の動画制作会社「株式会社フォーカス」の代表取締役社長 三津間謙一さんが、タイムラプスの撮り方について解説してくれました。
タイムラプス動画「福島県浄土平 星の村天文台」
フォーカスの三津間です。満点の星空、天の川銀河。星空をキレイにタイムラプスの動画で撮れたら嬉しいですよね。
今日は星空をキレイに撮影するポイントをご紹介します。
星空を撮影するのに必要なもの
タイムラプスで星空を撮影する際、必要となるのがインターバル撮影機能です。
インターバル撮影機能が付いていなくても大丈夫です。リモートコントローラーを用意してもらえれば撮影は可能です。
そしてもうひとつ、カメラの三脚が必要になります。
必ず持っていきましょう。
レンズですが、なるべく明るいレンズ(F値が小さいもの)を選びましょう。
どこで撮影するの?
星空の撮影をする際、重要になってくるのが『天気』と『場所』になります。
天気に関しては、神様に祈りましょう. . . 。
祈ってもなかなか晴れない場合は、『tenki.jp』さんの星空指数で確認しましょう。
撮影直前はこちら
サイト内の左サイドバーでエリアを決め、「雨量・雲量」をクリックすると数時間後までの雲の動きが確認できます。
場所はできるだけ暗く、街灯や街の明かりが届かない場所で撮影をしましょう。
そしてお月様の影響も受けてしまいます。満月だと明るすぎてキレイに撮影できない場合があります。新月を狙って撮影をしましょう。
カメラの設定は?
1. カメラを三脚に固定する。
2. カメラの設定はマニュアルモード。
3. F値 設定・・・・レンズの最大開放値(F2.8)
4. シャッタースピード設定・・・・10秒
5. ISO感度・・・・・ ISO1600〜3200(カメラの性能によります。)
6. マニュアルフォーカスで無限遠(∞)に設定
星空にピントを合わせる
レンズの設定を無限遠(∞)にしただけでは、星空にピントは合いません。
無限遠側に回しきった状態でテスト撮影をし、少しずつレンズを微調整(0.5mm程度)しながらピントを合わせます。
モニター画面で確認しながらテスト撮影を進めましょう。
インターバル撮影
あとはインターバル機能を使い、撮影を進めます。
インターバルの間隔は10秒に設定。
撮影を開始しましょう!!
では、10秒のタイムラプス映像を作るために何枚撮影し、撮影時間は何分かかるのか?
30フレームの映像と設定した際、1秒30枚の写真が必要になります。
10秒の映像を作るのに、最低でも300枚必要です。
インターバルの間隔を10秒に設定しているので、300枚の撮影が終わるのに約50分かかります。
星空のタイムラプスは時間がかかります。
撮影する際、人気のない所、くらい場所となると山奥になりますが、時期や気候によって危険な場合もあります。
星空は安全に注意をしながら楽しんでください。
【記事協力】株式会社フォーカス