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【動画あり】福島市バリアフリーマップ活用レポ!安心・安全な市内観光を楽しもう
「行く前に写真でわかるから安心!」利用者の声をご紹介
『誰にでもやさしいまち ふくしま』を基本理念に、みんなが安心できる街、みんなにとって安全な街を目指している福島市。高齢者や障がいがある方はもちろん、小さなお子さま連れや外国人の方などすべての方が安心して外出できるように、今さまざまな課題解決への取り組みが進められています。
その一つとして外出時の不安要素を少しでも取り除けるよう、気になる情報を検索できる「福島市バリアフリーマップ」 というWebサイトがあるのをご存じですか?
欲しい情報を絞り込んで簡単に検索できるので「自分のニーズに合わせた使い方ができる」と利用した方から好評いただいています。
今回は、バリアフリーマップの特長や使い方をご紹介するとともに、車椅子で旅行中の今井さんにバリアフリーマップを実際に使っていただきました。
福島市バリアフリーマップとは?
“バリアフリーマップ” と聞くと、障がいや高齢などにより体が不自由な人向け……というイメージがあるかもしれませんが、そうではありません。
「福島市バリアフリーマップ」は、福島市にいる方、来られる方々が “自分に必要な情報を検索できる” よう作られたWebサイトです。
- 駐車場はあるかな?
- 授乳室やベビーシートはあるかな?
- 障がい者用のトイレはあるかな?
- 車椅子やベビーカーのレンタルはあるかな?
- フリーWi-Fiはあるかな?
- 筆談や手話通訳、多言語対応はあるかな?
など、人それぞれ外出する際に気になる部分は違うと思いますが「福島市バリアフリーマップ」は、そんな人それぞれ違う外出へのバリア(障害)を取り除くべく、施設の情報や施設近辺の情報、経路や路面状況などをピクトグラムや写真で確認することができる便利なマップなのです。
福島市バリアフリーマップの特長と使い方
福島市バリアフリーマップは、上から「施設一覧」「地図表示」「条件絞り込み」の画面構成となっています(スマートフォンの場合)。
①エリア・設備・施設などから簡単検索
目的や目的地が決まっていれば、施設一覧から直接施設名を入力したりカテゴリを選んで検索することができます。
ほかにも、エリア内で探したい場合はエリアごと広域検索ができたり、求めているバリフリーの種類が決まっている場合は対応している種類ごとに広域検索できたりと、それぞれのニーズに合わせた効率的な検索が可能です。
②ピクトグラムと写真で、実際のようすを確認
さらに、検索した結果の情報はピクトグラム(絵文字)や写真、地図や現在地からの経路までもが表示されます。
経路はGoogleマップと連携しているので、各移動手段での所要時間表示や現在地からのナビゲートのほか、ストリートビューで事前に路面状況も確認でき便利です。
試しにエリア別で「中心市街地」を選びカテゴリで商業施設を検索してみると……
地域の該当施設がももりんアイコンで表示されました。そしてコラッセふくしまをタップしてみると、ピクトグラムで対応のバリアフリー情報が出てきました。
もっと詳細を知りたい場合は、ピクトグラム下に出てくる『詳細』をタップ。すると……
バリアフリー化された施設情報や施設スタッフからの想い、バリアフリー情報の詳細が写真で確認できました。
一概に「障がい者用トイレ有り」と表記されていても、実際に行ってみると「手すりが右側にしかなく大変だった」「手すりが固定で移乗しにくかった」などの予期せぬトラブルが起こることも。
ですが、事前に実際の写真を確認することができるので、それぞれのニーズに合わせご自身の目で判断することができますね。
利用者の声! 実際に福島市バリアフリーマップを使ってみよう
実際に福島市バリアフリーマップを利用された方の声を聞きたく、今回は車椅子で福島市内を女子旅中の今井さんにマップをご案内し、実際に使用していただきました。
駅周辺でお土産を買える場所を探しに福島市観光案内所にいらしたので、福島県観光物産館をご案内しましたよ。
まずは福島市観光案内所の所長、柳沼亜希さんから使い方を聞きながら、福島市バリアフリーマップへアクセス。「施設名検索」に福島県観光物産館がある「コラッセふくしま」と入力し、対応しているバリアフリーの種類や実際の写真など詳細を確認。
「経路」ボタンを押してGoogleマップを立ち上げ、現在地からの経路はもちろん目的地までの道路状況もストリートビューで確認されていました。
「うん、行けそう!」と、不安を解消したところで、いざコラッセへ!
買い物から戻ってきた今井さんに、実際に使ってみてどうだったか伺ったところ「車椅子で外出するときは、いろいろなことが不安になります。でも今日教えてもらったバリアフリーマップのおかげで、安心して出かけることができました。特に車椅子用のトイレの写真がアップされていたので、向かう前から安心して行くことができました」との感想をいただきました。
福島市観光案内所スタッフで多言語市民コンシェルジュの金井さんからは「この福島市バリアフリーマップは英語のマップもあるので、外国のお客様をご案内するときにも役立っています! ピクトグラムでフリーWi-Fiのある施設などを検索することもできて便利なんですよ」とのお話もありました。
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今後ますます高齢化が進む(2022年の高齢化率:29.1%)ことは間違いなく、さらには外見からわかりにくい障がいの増加などもあり、社会生活に不自由さを感じる方々も増えていくことが懸念されている昨今。
すべての人が安心して福島を楽しめるよう、受け入れ環境の整備や情報発信など、多様性に対応する柔軟なバリアフリーの取り組みが日々進められています。
その中のアイテムの一つが「福島市バリアフリーマップ」です。ぜひ活用してみてください。