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秋の風物詩「芋煮会」ってなに？（前編）
福島の食文化・芋煮会について解説します！
秋です！ 「芋煮会」の季節到来です！！
芋煮会は、福島をはじめ東北の秋の風物詩というくらいよく行われていて、親しみのあるイベントなんです。
「え⁈ 芋煮会って何？」「芋の煮物を食べる会？」 そんな皆さま、必読！
福島人の愛する食文化「芋煮会」について、福島市観光ノート公式Twitter「芋煮会アンケート」の結果を交えながら解説していきます。
「芋煮会」とは？
芋煮会とは、秋に河原などの野外にグループで集まり、里芋が主役の鍋料理などを作ってワイワイと楽しむ季節行事です。主に、東北地方で盛んに行われています。
いも煮＆BBQ（水林自然林キャンプ場）
今回、Twitterで「芋煮会」をやった（参加）ことはありますか。とアンケートを行ったところ、85.7％の方が「ある」と答え、福島市内での芋煮会の浸透ぶりがうかがえます。
福島市観光ノート公式Twitterアンケート結果
福島市内では地域や学校・職場で親睦を深める行事としても行われていて、花見と並ぶ季節イベントです。
福島市の移住応援サイトでも季節行事として紹介されています。
福島市移住応援サイト「福島市のくらし」より
芋煮会の由来
芋煮会の由来は諸説ありますが、1600年代半ば、京都や大阪と結ぶ最上川舟運の最終地であった山形県中山町が発祥といわれています。
当時は舟が到着したことを知らせる通信手段がなかったため、舟の船頭たちは荷受人が現れるまで何日も待たされることがあり、退屈をしのぐために河原で鍋を囲んで宴を開いていたといいます。船着場の近くに里芋の名産地があったため、手に入れた里芋と積み荷の棒ダラなどを鍋で煮て食べていたそうです。（出典：農林水産省 うちの郷土料理 山形県芋煮）
芋煮とは？
芋煮とは、里芋を季節の野菜や肉と出汁で一緒に煮込み、醤油や味噌で味付けをした汁物の一種です。
芋煮の具材は？ 味付けは？
芋煮の具材や味付けは、東北の各地域のみならず福島県内の地域ごとでも異なるのが特徴です。東北人同士で芋煮の話題になると、いわゆる「芋煮論争」が勃発します。
「豚肉・味噌仕立て」VS「牛肉・醤油仕立て」といった感じで終わることのない論争ですが、意外と東北人のコミュニケーションの楽しみかもしれません。
Twitterで「芋煮の味付けは何味ですか？」と質問したところ、福島市では「味噌風味」が44.4％と最も多いことが分かりました。
福島市観光ノート公式Twitterアンケート結果
しかし半数は「醤油風味」または「醤油と味噌のミックス」という結果に、味噌風味と一概には言えない事情が浮き彫りになりました。
ということで今回は、福島市出身・在住である私が芋煮に入れる具材と味付けを参考までにご紹介します。
具材：豚肉・里芋・にんじん・ごぼう・大根・きのこ・長ネギ・豆腐・こんにゃく・油揚げ
味付け：魚介系の出汁・味噌+醤油少々
後編では、実際に福島市観光ノート・ライターチームの芋煮会の様子をお届けしますので、具材や味付けにもご注目ください。
芋煮会はどこでやるの？
芋煮会は河原で行うのが一般的ですが、芋煮文化の根付く福島市では、炊事場機能を備えた屋外施設が芋煮会場となることもあります。
Twitterで「芋煮会は、福島市内のどこで（場所）でやりますか？」と質問したところ、近所の河原と同じ割合で多かったのが「水林自然林」です。
福島市観光ノート公式Twitterアンケート結果
水林自然林は、JR福島駅から車で20分ほどのところにある福島市の観光名所「四季の里」に隣接し、NHK連続テレビ小説「エール」で話題となった場所。鍋も1日200円で貸し出しています。
秋の紅葉が美しい「水林自然林」
特に秋の季節は紅葉も美しく、観光と合わせて芋煮会を楽しみたい方におすすめの場所のひとつです。
関連記事 「エール」のロケ地「水林自然林」でデイキャンプをやってみた！
芋煮会の大鍋はどうするの？
さて、主にグループでワイワイと楽しむのが芋煮会ですが、大人数でシェアできる大きな鍋はどうしてるのか。と気になりますよね。
実は、福島市内のスーパーマーケットなどでは、無料で貸し出しを行っているところもあるのです。
例えば「コープふくしま」。
コープふくしま「いずみ店」
鍋はサイズが3種類もあり、特大サイズ（写真右）は20人分以上賄えそうです。
無料貸し出し鍋（コープふくしま いずみ店）
ちなみに、BBQ用の鉄板も貸し出ししています。芋煮+αを楽しむのが、芋煮会の文化なのです。
コープふくしまでは、各店舗のサービスカウンターで「予約貸し出し申込表」に記入して借りることができます。
通年を通して行っているサービスですが、予約が入っていると借りられないこともあります。まずは各店舗に直接お電話でご確認ください。
福島市に本店のある「スーパーマーケットいちい」でも同様のサービスをしています。
また、スーパーマーケットによっては、便利なカット済み野菜を含む「芋煮セット」を販売しているお店もあります。
ここまでくると、いかに福島で芋煮文化が根付いているかを感じていただけたかと思います。
それでは、レッツ、芋煮会！
後編に続きます。お楽しみに！
福島市内の芋煮会場にピッタリな炊事場機能を備えた施設はこちら。
