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【飯坂線曽根田駅】昭和レトロの駅舎がリニューアルオープン
人気の珈琲店も駅舎内にお引越し
曽根田駅がリニューアルオープン
2022年4月29日、福島交通飯坂線の曽根田駅がリニューアルオープンしました。
「古き良きものを残していこう」という考えのもと、駅舎を1942年(昭和17年)の建築当時の姿にできる限り改修。
窓のアルミサッシを木の窓枠に戻したり、駅舎の屋根や壁面を全面塗り直したりして、大規模改修を行い、晴れてリニューアルオープンを迎えました。
さらに、駅構内もバリアフリー化。改札からホームへの階段脇にスロープを設置したことにより、ホームや「お休み処ナナセン」にも車いすやベビーカーで入ることができるようになりました。
休憩スペース「お休み処ナナセン」を新設
曽根田駅ホームの向かいには、新たに休憩スペースを設置。2019年に引退した車両を休憩施設として活用しています。
曽根田駅の切符や定期をお持ちの方はそのまま入れますし、電車に乗らない方も入場券を買えば利用できます。
入場券は大人(中学生以上)150円、小児(小学生まで)80円、乳幼児は無料です。
1号車は待合・休憩スペース
どなたでも利用できる休憩スペースです。飯坂線沿線の観光情報や、時代を感じる写真や映像なども展示されています。
この車両は1991年に東京急行電鉄から譲り受けたんだそうです。
つり革広告が地下鉄東急東横線時代のものに復元されています。カーテンも当時使われていたものと同じ素材なんだそうですよ。
作品展示ができるアートスペースも
現在は、福島市出身の日本画家 齋正機さんの直筆メッセージと作品が展示されています。
今後は飯坂線沿線のイベント情報などを発信していくそうですよ。
2号車には木製デスク&チェアが12席あり
Wi-Fi、コンセント、デスクライト完備。飲食もOKと至れり尽くせり。静かな音楽が流れていて、コワーキングスペース並みの設備ですね。
学生さんが自習をしたり、ビジネスマンが残った仕事を終わらせるために利用したり、活用シーンは様々。ゴミ箱はありませんので、ゴミは各自お持ち帰りください。
1号車・2号車ともに空調が通年で23℃設定なのも嬉しいポイント。暑い夏も寒い冬も、快適に過ごせそうですね。
「電車ひろば」は鉄道ファン必見!
「お休み処ナナセン」に併設された電車ひろば。
車両中ほどのドアから外にでて、電車のすぐそばに降りることができ、普段は見えない電車の下側をじっくり観察することができます。
この広場からは、飯坂温泉方面への線路が一直線に見えます。
JR東北新幹線、山形新幹線、JR在来線、阿武隈急行線なども眺めることができますよ。
伏見珈琲店が駅舎内に移転オープン
福島駅東口再開発のため、市内で営業していた伏見珈琲店が曽根田駅舎内に移転オープンしました。
「昭和レトロ」を感じる喫茶店で、自家焙煎のコーヒーや自家製スイーツを味わうことができます。
ホットコーヒーを注文すると、飾り棚に並べられた器(写真右)の中から気に入ったものを選べます。
限定15食のランチプレートの販売も開始しました。サンドイッチ、サラダ、ミニデザート、ドリンクのセットです。
ランチの販売日は毎週木、金、土、日の4日間限定、11:00〜14:00です。
コーヒーを飲みながら電車を眺めて、ひとやすみしてはいかがでしょうか。
伏見珈琲店の営業日は公式Instagramで発信されています。ご確認の上、お出かけください。
曽根田駅のこれから
曽根田駅のこれからについて、福島交通株式会社 鉄道部 部長の三浦賢一さんにお話を伺いました。
三浦部長:
リニューアルオープンに合わせて、飯坂温泉駅と曽根田駅のオリジナルまち巡りマップも作成しました。飯坂温泉の利用客と、曽根田駅の利用客との相互周遊を期待しています。
こちらが「いい電発 まち巡りマップ」。カラーのイラストがかわいらしく、マップを片手に見比べながら街あるきをしてみたくなりますね。
三浦部長:
今後の展望としては、「お休み処ナナセン」や「電車ひろば」でイベントを企画したり、イベントスペースとして貸し出したりして、曽根田駅を街なかの新たな交流拠点にしていきたいです。
まとめ
リニューアルオープンした曽根田駅は、「憩いの場」と呼ぶにふさわしいスポット満載でした!
近くを訪れた際は、ぜひ昭和レトロな曽根田駅を体感しに、お立ち寄りくださいね。
曽根田駅住所 | 福島県福島市曽根田町3 |
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お問い合わせ | 曽根田駅リニューアルについてのお問い合わせ先 福島交通株式会社 鉄道部 TEL:024-558-4611 FAX:024-558-4884 (営業時間:平日8時30分~18時10分。営業時間外は桜水駅につながります) |