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【新・ふくしま土産】文化庁100年フード「いかにんじん」炊き込みご飯の素が完成
福島の郷土料理が気軽に味わえる!
あの「いかにんじん」が食べ応えたっぷりの炊き込みご飯に
福島の代表的な郷土料理「いかにんじん」が文化庁の100年フードに認定されたことは、以前にお伝えしました。
祝!文化庁「100年フード」認定!福島市が誇る食文化 Vol.1「いかにんじん」
「いかにんじん」はその名の通り「スルメいか」と「にんじん」のみを使ったシンプルな郷土料理です。そこに各家庭のアレンジが加わり、いかにんじんが誕生したとされる江戸後期から現代までに様々ないかにんじんレシピが地元で親しまれてきました。
近年ではテレビ朝日「相葉マナブ 釜1グランプリ」で紹介されたことも。
福島市内のスーパーではパックで売られているのをよく見かけますが、残念ながら市内で食べられるお店が少ないため、「郷土料理を食べたい」という観光客の声に応えることが難しい状況でした。
そこで、食べやすい「炊き込みご飯」の形にしてみてはどうか、ということで昨年7月、福島市観光コンベンション協会が発案し、「いかにんじん炊き込みご飯の素」の開発がスタートしました。
開発を担当したのは福島市の水産会社「福島水産」と「福島丸公」食品小売会社「いちい」です。
いかにんじんの魅力を伝え、お子さんや若い方、県外の方にも食べていただけるような商品、福島のお土産品としても喜ばれる商品を目指しました。その際に、味の基準をどうするかが最初の課題となりました。そこで福島県出身の料理研究家 本田よう一さんに監修をお願いし、福島の郷土料理の素朴な味わいを損なわない食味を追求していきました。
いかにんじんの材料はいかとにんじんだけですが、商品には、NHK連続テレビ小説の舞台として福島市と親交のある気仙沼市と久慈市のそれぞれの名産、カツオとコンブを使用することになりました。
発案の日から10ヶ月。途中100年フードに認定されるなどうれしいニュースもあり、その間も試行錯誤を重ね、ようやく商品が完成。2022年4月15日(金)ついに発売となりました。文化庁の100年フードのロゴを使ったいかにんじん商品の第一号です。
東京のシェアハウスで「ミニ試食会」
さて、カツオとコンブが入った「いかにんじん炊き込みご飯」、いったいどんなお味なのでしょうか。
できれば首都圏の方に食べていただきたい・・・ということで、東京都台東区浅草橋にあるシェアハウス「THE DAY 浅草橋」で入居者の方に試食をしていただくことになりました。
このシェアハウスはキッチンが充実した広いダイニングルームがあり、入居者の皆さんは常に料理を通してコミュニケーションしています。
炊飯器をお借りして、レッツ、クッキング!
・・・といっても、米と炊き込みご飯の素を入れて炊飯器のスイッチを入れるだけです。この手軽さがいいですね。
冷凍品なので、少し解凍しておきました。パッケージを開けての第一印象は「具が多い!」。いかにんじんの量も多いですが、カツオもたくさん入っています!2合用とありますが、3合でも全然いけそう。
ということで、米3合で炊くことにしました。もみ海苔も合いそうなのでトッピングに用意。
研いだ米に中身を入れるとこんな感じです。もう、具で表面が完全に覆い尽くされています。
50分ほどで炊き上がりました。炊いている後半はするめいかの出汁で、ものすごくいい匂いがリビングに充満していました。
しゃもじで混ぜるとこんな感じ。お焦げもできてて、めちゃくちゃ美味しそう!!具の密度でいえば、やはり3合で大正解、4合でもいけそうです。人参がへたれずしっかり形を残し、いかも存在感たっぷり。そして何より、チャンキーなカツオがゴロゴロ入っていて、なんとも豪華。
早速皆さんに食べていただきました。集まったのは男性3人、女性3人です。
まず第一声が「美味しい〜!」。
みなさん「いかにんじん」のことを初めて知った方ばかりで、パッケージの裏の説明書きに興味津々。
「味付けがめちゃくちゃいい」
「いかの味がすごく生きてますね」
「具だくさんで、食べ応えあります」
「味も濃すぎなくてちょうどいい感じ」
「海苔との相性がすごくいいので、おにぎりでも食べてみたい」
などなど、大好評をいただきました!
また、全員が福島のいかにんじんをご存じなかったのですが、これをきっかけに「いかにんじん、食べてみたい」との声をいただきました。「100年フード」についての質問もありました。
ふだん近くのスーパーでの買い物がほとんどで、ローカルフードに触れる機会があまりない皆さん。いろんな人に食べていただける炊き込みご飯によって、福島の食の魅力がもっともっと伝わったらいいですね。
最後はおにぎりにしたら、あっという間になくなってしまいました。