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秘湯がひしめく「土湯峠温泉郷」探訪 Vol.1「野地温泉」「 新野地温泉」
天空にある白い濁り湯。吹きあがる噴煙も迫力満点!
福島県には多くの温泉が存在しています。複数の源泉を持つ温泉宿や日常使いできる共同浴場、昔ながらのひなびた雰囲気の湯治宿などタイプは様々。今回、福島市観光ノートでは2回に分けて「土湯峠温泉郷」をご紹介いたします。
第1回目となる今回は、「野地温泉」「新野地温泉」。
場所は土湯温泉町から国道115号線の土湯トンネル手前を旧道に入った、標高1200メートルの山間部。福島駅からは車で40~45分くらい。雲より高い場所にひっそりと佇んでいます。
途中、いくつか絶景ポイントがあるので、豊かな自然の中ドライブを楽しみながら到着!
野地温泉ホテル
「野地温泉ホテル」は、日帰り入浴もできることから地元客も訪れる老舗旅館です。
明治初期から始まった土湯峠温泉郷の歴史。野地温泉ホテルは時間を経て湯治場からホテルに進化しましたが、基本的な造りは昔と同じ。館内で最古の歴史を持つ「千寿の湯」を始め、6種の風呂を備えています。
▲千寿の湯。暑さが違う湯殿が3つ並んでいる
▲昔の面影が残る風呂までの道のり。かつての湯治客もこの階段を下ったのだろうか
▲千寿の湯からは、勢いよく噴き出る噴煙も見える。もくもくと立ち上る湯気は迫力満点
▲白い濁り湯が大自然によく映える「鬼面の湯」。心地よい風を感じられ、豊かな森に覆われている
他にも「天狗の湯」「扇の湯」など、すべて源泉掛け流し。ホテル内で湯めぐりできるのもポイント高いですね!
源泉は敷地内に二つあり、2人の湯守が3時間おきに浴槽の温度をチェックしてお湯を守っています。体の芯までじんわり温まり、時間がたってもポカポカ。宿泊も日帰り入浴も可能(不定休)です。
▲6名まで宿泊できる「別館特別室」の一例
(泉質:単純硫黄泉)
住所 | 福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山1-2 |
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電話番号 | 0242-64-3031 |
FAX番号 | 0242-64-3034 |
HP | 【公式】野地温泉ホテル|野地温泉 福島県 (nojionsen.com) |
SNS | |
アクセス |
【無料バス発着所】 ①JR福島駅西口(11月中旬~4月中旬まで) ②福島西インターより15分。当館駐車場 【お車をご利用の場合】 ・(東北道)「福島西I.C」より国道115号線~県道30号経由(40分) ・(磐越道)「猪苗代磐梯高原I.C」より国道115号線~県道30号経由(40分) |
新野地温泉 相模屋旅館
山小屋の雰囲気を残した『相模屋旅館』は「日本秘湯の会」会員でもあります。昔から“胃腸の名湯”として知られており、歴史のある温泉宿です。
この宿は、昔ながらの湯治場の風情。これぞ、人里離れた山奥にある秘湯という印象で、連泊して足しげく通うファンもいるそうです。
館内から野天風呂へは一旦、外の道を歩いて向かいます。手つかずの自然が大人の好奇心を刺激し、これから入る温泉への期待感がアップ。天気のいい日にはブナ林の見える四季の風景が広がります。
▲硫黄のにおいがする白い濁り湯。なめらかな湯にとっぷりと浸かれば、大自然に抱かれるような不思議な感覚に
▲床、壁など、すべてが木で作らている内湯
▲モクモクと立ち込める煙。野天風呂からも見ることができ、自然のパワーが感じられる
鬼面山の中腹に位置し、登山やトレッキングの拠点として連泊するのにも便利。山や自然を愛するかたが落ち着ける静かさとダイナミックさを併せ持った温泉宿です。
(泉質:硫黄泉)
住所 | 福島県福島市土湯温泉町字野地2 |
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電話番号 | 0242-64-3624(8時~20時) |
FAX番号 | 0242-64-3160 |
HP | 新野地温泉相模屋旅館 (sakura.ne.jp) |
SNS | |
アクセス |
【無料バス発着所】 JR福島駅西口バスロータリー(要予約) 【お車をご利用の場合】 ・(東北道)「福島西I.C」より国道115号線~県道30号経由(45分) ・(磐越道)「猪苗代磐梯高原I.C」より国道115号線~県道30号経由(45分) |
おまけ:道の駅つちゆ
土湯峠温泉郷の手前にある「道の駅つちゆ」は絶景スポット。運が良ければ、眼下に広がる雲海に出会えます。
TEL:0243-24-2148
住所:〒960-1243 福島県福島市松川町水原字南沢41-2
Official_website:http://f-road.info/eki-menu/eki/tsuchiyu/index.html
(取材 / 執筆 木俵麻樹子)