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【朝ドラ舞台地コラボ】福島の桃を使った2種類のビールが市内ブルワリーに登場!
福島×気仙沼のブルワリーが共同開発した「Squeezy Peach」特集 vol.2
今年5月、「おかえりモネ」(現在放送中)の宮城県気仙沼市と登米市、そして「あまちゃん」(2013年放送)の岩手県久慈市、「エール」(2020年放送)の福島県福島市が広域で連携する「おかえりプロジェクト」が気仙沼市で発表されました。
福島市観光ノートでは、この4市連携をきっかけに生まれた気仙沼と福島の人気ブルワリー(醸造所)によるコラボレーションを特集しています。
第1弾は、福島の桃を贅沢に使ったクラフトビール「Squeezy Peach」が誕生するまでの開発ストーリーを中心にお伝えしました。第2弾は、販売時の様子や、福島市大笹生のブルワリー「Yellow Beer Works(イエロービアワークス、以下YBW)」の話題を中心に、今回もプロジェクト担当者の視点で詳しくご紹介していきます。(文:三廻部 麻衣)
【朝ドラ舞台地コラボ】福島の桃を使ったクラフトビールが気仙沼で完成! 福島×気仙沼のブルワリーが共同開発した「Squeezy Peach」特集 vol.1
商品や販売時の様子等について、複数のメディアでも取り上げていただきました。
福島市産の桃でクラフトビール2種開発 朝ドラ舞台連携事業(9/18福島民友)
桃を使ったビールで「東北盛り上げたい」福島と気仙沼の醸造所(9/28毎日新聞)
モモのクラフトビールできた! 福島と気仙沼の醸造所がコラボ(10/4河北新報)
各地で大反響!販売店舗で続々完売
福島県観光物産館では、特設ブースで店頭販売
9/17(金)〜、市内では「福島県観光物産館」「いちい(街なか店)」、都内では有楽町の「おかえり館」にて、2種類のクラフトビールが同時に販売を開始しました。
福島市を中心に展開する地域密着型のスーパーマーケット「いちい」では、酒類コーナーの店頭で販売。
福島×気仙沼の初コラボ商品を「おかえり館」でも販売
さらに、このコラボ商品を展開するのに一番ふさわしい「気仙沼、久慈、福島 情報ステーション『おかえり館』」(有楽町)でも数量限定で販売しました。
YBWのポップなパッケージが「可愛い」と、女性人気も抜群。店頭で飲み比べをPRしていた効果もあり、2本同時に購入される方がいたことや、後日「美味しかった」という声をいただけたこと等をスタッフの方から伺いました。
有楽町駅前「おかえり館」オープン!〜気仙沼・久慈・福島の情報ステーション
「農業×醸造」で、大笹生の新たなスポットへ
2020年9月にオープンし、1周年を迎えたYBW。ブルワリーが生まれた背景やこの場に懸ける想いなどを「株式会社カトウファーム」の加藤絵美さんに伺いました。
クラフトビールの「存在感」に、圧倒された
―まずはじめに、クラフトビールとの出会いについて教えてください。
全国を旅する中で「地域とクラフトビールの関係性」に関心を持ちました。地域での存在感に、圧倒されたんですね。こんなに盛り上がれるものなんだ!と。
―実際に現地でその熱量を体感したことは、とても大きいですね。
私たちは農家なので、ホップも大麦も育てられる。発泡酒であれば、副原料としていろいろなものを使える。大きな可能性を感じました。
それからしばらくは温めておいたのですが、地域(南相馬)を盛り上げるアイデアを求められた時、直感的に「クラフトビールが良いのでは?」と思ったんです。
最初は、醸造所をつくるなんて考えてもいませんでしたが、勉強するうちに「自分たちで醸造できたら面白いかも」と思い始めました。そこからは、都内のブルワリー(祖師ヶ谷大蔵のライオットビール)へ通いながら学んだり、急ピッチで進んでいきましたね。
自分たちにできる農業から、始めてみよう
―最初に大麦やホップを育てた地域は、南相馬なんですよね。
震災後、中通りの自分たちにも様々な苦労はありますが、浜通りは「全然違う経験をされている」と思っていました。どんな心持ちでかかわれば良いのか…正直なところ怖かったんです。それでも何かできることはないかと考え、「自分たちにできるのは、やはり農業しかない」と思い、2018年から耕作放棄地を借りて大麦やホップの栽培を始めました。
当時はまだ戻ってくる人が少なかったですが、数年の間に農業をする人も確実に増えました。地元でやる人が他にいるならばと、現在は南相馬での農業にひと区切りをつけました。
地元の方も、クラフトビールファンも
―ブルワリーには、福島市内だけでなく県内近郊からも多くのお客様が訪れていますね。手応えはいかがですか。
出店するのであれば駅前か飯坂温泉街も良いな、と当初は考えていました。しかし、コロナの影響もあり、まずは大笹生で始めることにしました。決して人が多い場所ではないので、かなりハードルの高いスタートでしたが(笑)、おかげさまで地元の方を中心に、いわきや郡山、仙台等、各地からクラフトビールファンも足を運んでくれています。本当に嬉しいですね。
コロナ禍でなければ店頭で樽のみの提供予定でしたが、量り売りや缶の販売も実施したことで、家飲み需要にも応えられたと思います。
ターゲットを絞らず、交じり合う場にしたい
―このブルワリーを、どんな「場」にしていきたいですか。
この福島市「大笹生」で何が正解なのか。やってみないと、続けてみないとわからないですよね。ターゲットは?とよく聞かれますが、正直なところわかりません(笑)。ターゲットをあまり絞らず、交じり合う場にしたいです。
お子さんが父の日に千円を握りしめて親御さんと一緒に来てくれたことがあって。そんな風景も、すごくいいなと思っています。
「農業×醸造」の可能性
―今回のプロジェクトでは、加工場が併設されている特徴を活かし、桃の手配・加工もYBWに担当いただきました。産地だからこそ開発できた商品になりましたね。
全国でも色々な種類のフルーツを使ったビールがありますが、フルーツラインで暮らしている私たちも!という意識は以前からありました。桃だけではなく、ブルーベリーや葡萄など幅広く扱ってみたいです。
元々は米農家ですが、「お米で付加価値をつける難しさ」を感じ、野菜づくりも始めました。マルシェに出店しても、お米って本当に売れないんですね(涙)。
ビールの副原料はとても自由なので、野菜も果物もお米(酒米)もあることは強みだと思います。福島市のホップ、大麦も本格的に育てていきたいですね。
今回のように、これからもさまざまな人たちと連携しながら福島や東北の魅力を伝え、地域を盛り上げていきたいです!
地域や事業者の共創で、コロナ禍に風穴を開ける
少しずつ明るい兆しが見えてきたものの、長引くコロナ禍の影響で、とりわけ酒類の業界は厳しい状況が続いています。
そんな閉塞感をポジティブなパワーで打破すべく生まれた、今回のプロジェクト。「桃のクラフトビール」は在日外国人や桃好きの方々からも大きな反響があり、各ブルワリーにとっても新たな販路や新規顧客の獲得に繋がりました。
地域や事業者の共創で新たな価値が生まれ、これまでになかったコンテンツが完成する。これからの地域創生に何が必要なのか、あらためて考えさせられるプロジェクトになりました。
「Squeezy Peach」提供店舗
現在、下記店舗にて提供しています。無くなり次第終了となりますので、気になる方はお早めにご来店くださいね。
◇ YellowBeerWorks
住所:福島県福島市大笹生字横堀12-5
連絡先:070-5098-4439
営業日:金曜日 15:00〜18:00/土・日 11:00〜18:00 ※「Squeezy Peach」は量り売り無し
◇ トレジオン 各店舗(宮城、岩手)
・東北カフェ&バル トレジオン 〈エスパル仙台店〉 ※10月中は10:00〜20:00までの時短営業