福島市でコンベンションや学術会議を開催した主催者に、福島市開催ならではの魅力を伺います

防災に関わる人間として、災害を乗り越えた福島市で国際会議が開催できたことは大変嬉しい

日本災害情報学会　第27回学会大会　主催者
日本災害情報学会　前学会長
東京大学大学院情報学環　特任教授
片田 敏孝 氏

平成10年に福島県郡山市の洪水ハザードマップの調査研究をさせてもらったことが、私が防災研究者としての道を歩み始めるきっかけとなりました。日本災害情報学会長退任のこの機会に、図らずも福島の地で学会が行われたということを本当に嬉しく思い、また因果を感じます。

東日本大震災やそれに伴う東京電力福島第一原子力発電所事故などの災害があり、皆が、福島がどのような状況に置かれたのかを理解しているわけです。除染などさまざまな努力によって災害を乗り越え、そして今、福島市がこのようにまた皆が集える場所になったというのは、防災に関わる人間としても大変嬉しいことです。これは世界の研究者も想いは一緒でしょう。

未だ風評被害がある中ではありますが、我々がこのような学会を開催することによって、繋がりのある世界中の研究者に「日本の研究者が福島に集まって学会をやっているぞ」「福島の産品で懇親会をやっているぞ」ということも含めてお見せすることができたことにも意義があると考えています。

また、会場となった福島学院大学やコラッセふくしまの施設も含め、福島市はコンベンション開催の環境が整っているという感想を持ちました。会場周辺にホテルも多いですし、交通の便も良い。学会の場を持つのに良いところだなと思います。
福島県、福島市、そして福島大学、福島学院大学、本当に地域を挙げてこの学会を支え、盛り上げていただきました。

そして福島市は食べ物やお酒が美味しいという楽しみもあっていいですね。ホスピタリティあふれる受け入れができる地だなという印象です。
今後さらにコンベンションの開催も増えていくのではないでしょうか。

日本災害情報学会長　片田敏孝先生（東京大学　片田研究室）

日本災害情報学会　第27回学会大会

2023年10月28日(土)　口頭発表、廣井賞表彰式　会場：福島学院大学福島駅前キャンパス
10月29日(日)　口頭発表、公開講演会　会場：コラッセふくしま 4階 多目的ホール
大会プログラム